季節によってゴルファーニーズが変動するから料金も変わる
2021年の秋はゴルフ場のプレー料金がやたらと高かった印象を受けましたが、2022年の冬に入ってからようやく通常の水準に落ち着いてきたような気がします。
ゴルフ場のプレー料金は一般的に、春と秋は2000~3000円高くなり、夏と冬は2000~3000円安くなります。どうして季節によって料金が変わるのでしょうか?

ゴルフ場関係者に話を聞くと、「春と秋はゴルファーのニーズが増えるので料金を上げます。夏と冬はニーズが減るので料金を下げます。ニーズが減る理由は、夏は暑いから、冬は寒いからです」とのことでした。
たとえばゴルフコンペを主催する場合、春か秋に開催すれば多くの参加者が集まりますが、夏か冬に開催したら体調に不安のある方は参加しないかもしれません。
そういったコンペに誘われて1年に3~4回しかラウンドしないエンジョイゴルファーも、やっぱり春か秋の温暖な季節にプレーしたいと思うでしょう。
必然的に春と秋はニーズが増えるので、その時期に高い料金を取ってしっかり稼いでおきたいというのがゴルフ場サイドの発想になります。
しかし最近は、夏もオフシーズンとは言えないほどお客さんが入っているゴルフ場もあるそうです。
「歩きプレーのコースは相変わらずお客さんが入りませんが、乗用カートでプレーできるコースは、夏だからお客さんが入らないということはなくなってきました。ゴルファーの皆さんの熱中症対策も万全になってきましたから、ゴルフ場で倒れる方も少なくなりましたし、夏場はむしろ来場者が増えているゴルフ場もあると思います」
一方で、冬はゴルフをやらない人や、暖かいところ(ハワイや沖縄など)でしかゴルフをやらない人は一定数います。
そう考えると、今の日本でゴルフ場のオフシーズンは冬だけになっているのかもしれません。
それにもかかわらず、今冬のゴルフ場はけっこう混んでいるという話も聞きます。その理由は新規にゴルフを始めた人が増えたことに加え、例年だとハワイや沖縄など暖かいところに行ってゴルフをしている人たちが新型コロナウイルス流行の影響で海外渡航やゴルフ旅行ができず、仕方なく近場のゴルフ場でプレーしているからでしょう。
ですから、冬に入ってプレー料金が落ち着いてきたと感じているのはゴルファーの錯覚で、もしかしたら2021年の冬のプレー料金と比較すると高くなっているのかもしれません。
プレー料金が安い冬はラウンドを重ねる絶好のチャンス
ただ、2021年の秋に比べたら、2022年の冬は明らかに料金が安くなっていますから、限られた予算の中でたくさんプレーしたいゴルファーにとって、今の季節はラウンド回数を増やす絶好のチャンスです。

多くのゴルフ場は3月に入るとプレー料金を値上げしますから、2月28日までにラウンドの予定を入れておくといいでしょう。
3月に入っても安くプレーしたい人は、冬季クローズ明けのゴルフ場を狙うのがオススメです。
寒い地域のゴルフ場は2月末まで冬季クローズしているケースが多いですが、3月に入ると雪が溶けていればセルフ営業を開始するところが出てきます。まだ寒さが残っている時期ということもあり、3月中は春季料金よりもかなり安いプランを設定してくれます。
ただ、冬季クローズが明けたからといって、雪が降らないと決まったわけではないので、再び積雪クローズする可能性はあります。そういったリスクはあるものの、3月から春季料金を適用するゴルフ場と比べたら格段に安いので狙い目です。
このところのゴルフ場の動向を見ますと、ゴルフはコロナ禍でも安全に楽しめるスポーツという地位を確立しましたから、今春も強気のプレー料金を打ち出してくる可能性が高いです。
特に土日に関しては2万円以上の料金を設定するゴルフ場が増えると思われますから、今のうちにラウンドを積み重ねておくと短期間で経験値を高めることができそうです。