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- ラウンド中に突然の便意!トイレがなかったり腹痛でなかなか出られない“緊急事態”どう切り抜ける?
ラウンド中に突然の便意を催すと焦ります。とにかくお腹が痛くて、すぐにでもトイレに駆け込みたい! でも、そういう時に限って近くにトイレがなかったり、入れても腹痛が収まらずなかなか出られない場合も。そんなとき本人や同伴者はどうすべきでしょうか?
自走式カートなら後続組にパスしてもらう
自宅以外の場所で「お腹が痛くなったらどうしよう?」と不安になることってありますよね。自宅以外の場所、それがゴルフコース内だったら……。プレー中、急にトイレに行きたくなっても慌てない、またなるべく周りに迷惑をかけずに済む対処法について考えてみました。
まずは“緊急事態”のケースから。
とにかくお腹が痛くて、すぐにでもトイレに駆け込みたい! でも、そういう時に限って近くにトイレがなかったりしますよね。その場合は、(1)キャディマスター室に連絡してどこのトイレが近いか聞くか、(2)カートについているナビゲーションやハンドル付近に設置されているコースレイアウト図、スコアカードの裏面に書いてあるコース全体図を確認するかして、できるだけ進行方向へ向かって一番近いトイレへ急いでください。スマホとティッシュペーパーは携行したほうが良さそうです。
タイミングよく次のティーイングエリア脇などにトイレがあればラッキーです。安堵に包まれて用を足すことができるでしょう。
が、残された3人はどう対応するべきかという課題が……。1人がトイレから戻るのを待っているうちに後続組が追いついてくることがあるからです。状況にもよるので一概にはいえませんが、その時点で前が空いていたら、後続組に「まだ1人戻っていないので、どうぞお先に行ってください」と声をかけ、パスするのがベターです。
ただ、それは自走式カートでプレーしているときの話。リモコン式の電磁誘導カートを導入しているゴルフ場だったら、後続組を先に行かせるのはNGです。たとえプレーヤーがそうしてほしくても、コース内で電磁誘導カートの順番を入れ替えることはできないからです。
宝商(株)ゴルフ場関連事業部の大谷匡史さんは、電磁誘導式のしくみを次のように教えてくれました。同社は国内100コースを優に超えるゴルフ場の電磁誘導システム用カート道の工事を手がけています。
「カートは誘導線の上を順番に動いていきます。もし前と後ろとで順番を入れ替えるとなると大仕事です。前のカートの鍵をオフにしてマニュアル操作を可能にしたうえで、自走によって誘導線から抜くしかありません。抜いたカートは自走式で後ろの誘導線に乗せ、再び鍵をオンにします。この鍵はゴルフ場側が管理しており、鍵があったとしても危険を伴う操作ですから、プレーヤーがコース内でできることではないのです」
スロープレーの組やハーフでプレーを中止する組などがあったときのみ、9ホール終了時にキャディーマスター室の人が操作をしてくれます。
電磁誘導カートの場合は10分まで待つ
後続組をパスして先に行かせられないとなると、トイレに入っている1人を待つしかないのでしょうか。電磁誘導式カートを採用している2つのゴルフ場に、プレーヤーはどう対処しているのか、すべきなのかを聞いてみました。
「スタートホールならカートの入れ替えはできますが、プレー中は厳しいです。待っている間に他の人が先に打ち、トイレに入っている人が戻ったらスピードアップして進んでもらうことになるでしょうね。ただ、うちのゴルフ場は2~3ホールおきにトイレがあるせいか、そういう理由で進行が遅れたというケースは記憶にありません」(首都圏から近いパプリックコース)
「カートの入れ替えはできません。1人がトイレに入って出てこない場合、コースが混んでいても10分くらいまではお待ちいただくのが望ましいです。ただ、それ以上になると、スロープレーよりもトイレに入っている人のほうが心配です。中で倒れているなど事故の可能性もあるからです。15分たったらコース内を巡回しているマーシャルに声をかけるか、キャディーマスター室に電話連絡をしていただきたいですね」(関東の人気パブリックコース)
状況にもよりますし対応方法に正解はありませんが、2つのゴルフ場の話から、残された3人がとるべき対応をまとめると、下記のようになるでしょうか。
(1)10分までは待つ
(2)それ以上になったらトイレの外から声をかける
(3)仲間の安全確認ができて間もなく出てくるようなら先にプレーを進める
(4)具合が悪そうならマスター室に連絡する
これらを頭の片隅に入れておくと良いのではないでしょうか。
トイレにこもっている人にしてみれば、「自分のことは気にしないでほしい」と思うかもしれませんが、一緒に回っている以上そうはいきません。なんでもなければ「心配をかけて悪かった」という思いをこめて、トイレから出たら次のホールのティーイングエリアで合流できるように追いつきましょう。
体調が悪くならないよう我慢は禁物
お腹が痛くなってトイレに行くことは生理現象ですから仕方がありません。女性ゴルファーの中には恥ずかしいからギリギリまで我慢する人もいるようですが、体調が悪くなったりしないよう早めの行動が肝心です。
トイレの場所を把握していない初めて行ったゴルフ場なら、まずはキャディーマスター室に連絡して最寄りのトイレを教えてもらうのが無難でしょう。他の3人がどう対処すべきかの指示も仰げます。緊急かつコースが空いていて、自走式のカートなら、トイレまでカートの使用を許可してくれるかもしれません。もちろん、連絡もせず、勝手に走らせることは危険ですからしないでください。
ホールレイアウト図等でトイレの場所を確認し、スマホとポケットティッシュを持って徒歩で急いだほうが早いこともあります。急いでいても安全かつ他の組の邪魔にならないよう、ホールをセパレートしている林やラフを通ってください。トイレが済んだらスマホで仲間に連絡を取り、間のホールはジャンプして、近くのティーイングエリアから合流しましょう。
最近は2~3ホールおきに1箇所程度トイレを設置しているコースが増えています。それでも過敏性腸症候群の傾向がある人は、ラウンド中、常にトイレと周辺ホールの位置関係を確認しておくことをおすすめします。
もしお腹がゴロゴロしそうな気配があれば、「落ち着かないからトイレに行って、○番から合流しますね」と仲間に声をかけ、余裕をもって行動できるでしょう。まだ笑顔も判断力もあるうちに準備や行動をすることがポイントですね。
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