- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 「その色じゃ逆効果、目が日焼けします!」大抵の人が間違っているサングラスの選び方
梅雨の気配が見えてきたとはいえ、晴れ間をついてゴルフをしようと目論むゴルファーにとって、サングラスは必需品。これからどんどん紫外線の量は増してきます。でも、そのサングラス、選び方を間違えるとかえって目を痛める結果になってしまうようです。
紫外線が蓄積すると白内障など慢性疾患のリスクが高まる
5月から9月は1年で最も紫外線が強くなります。ゴルフが終わって帰る頃には、肌だけでなく目も真っ赤。これって日焼けなのでしょうか?
眼科医の川島素子先生(埼玉県・久喜かわしま眼科副院長)に、目の日焼けについて教えていただきました。
「ほぼ間違いなく日焼けでしょう。紫外線をたくさん浴びると、皮膚だけでなく目も日焼けします。白目が日焼けすると充血や痛みが現れます。黒目の場合は、角膜上皮が炎症を起こしたのちに剥がれるため痛みがあり、眩しくなります。角膜上皮は1日か2日程度で再生しますが、痛みや眩しさが強い場合は眼科を受診して炎症止めの薬を処方してもらうのがいいでしょう」
これらは急性の症状ですが、長年にわたり紫外線を浴びると慢性症状が出ることもあります。
「紫外線が蓄積すると、翼状片や白内障といった慢性疾患のリスクが高まるので注意が必要です。また、紫外線によって水晶体が硬化すると老眼が進行しやすいのですが、老眼は白内障の前段階ですから、白内障になるのも早くなってしまいます。そういうことが起きないように、起きるとしてもなるべく遅らせるように、ゴルフやアウトドアスポーツをする人は紫外線による日焼けから目を防御していただきたいですね」
紫外線から目を守るには、ゴルフのラウンド中にキャップを被る、日傘を差す、できるだけ日陰に入る、直接太陽を見ないといった対処が有効です。紫外線を100%カットすることはできませんが、月イチゴルファーなら、まったくの無防備に比べれば、これだけでもかなり目を守る効果はあるそうです。
レンズの色が濃すぎると、かえって目に入る光量が増える
さらにサングラスを使うと防御効果は高まります。
とはいえ、ひとくちにサングラスと言っても、プロゴルファーが使用しているスポーツタイプから百均で売っているサングラスまで、品質も形状も価格もさまざまです。一般ゴルファーはどんなものを選べばよいのでしょうか。
「まず、通常の屈折矯正用のコンタクトレンズや眼鏡には、最近のものはほとんどUVカットが施されています。ちなみに眼鏡やサングラスは、目の縁やまぶたも紫外線から防御することができます。紫外線が当たると皮膚の乾燥が進んで目尻のシワが増えますから、それを防げる眼鏡タイプは女性ゴルファーにはベターでしょう」
「百均のサングラスを使用するのも時と場合によりけりですが、どうしても簡易的なものですから度数が入っていませんよね。乱視や近視がある方は度数を入れなければなりませんから、眼鏡屋さんで作らざるを得ないでしょう。また市販品の中には、色はついていてもUVカット機能が少ないものもあるので注意が必要です。それと、眼鏡タイプの場合はどうしてもレンズと顔との隙間から紫外線が入ってきます。それが気になる方、機能面を重視する方は、スポーツ用に開発されたサングラスのほうがより良いといえます」
最低限のUV機能があれば好きな形状を選ぶのが一つ。もう一つはサングラスを着用する目的や場面や価格によって選び、いくつかを使い分けるのもよいのではないでしょうか。
サングラス選びは自由度が高い一方、注意点もあります。
「レンズの色は濃すぎないものを選んでください。レンズの色が濃くて暗すぎると瞳孔が開くため、目に入る光量が多くなるからです。ピント合わせの問題も生じますので、目のためにはむやみに瞳孔を開かないほうがいいでしょう。プロゴルファーの方がよく濃いサングラスをかけているのは、一番は眩しさを防ぐため、さらにコントラストによって打球やピンを見えやすくする機能を求めているからだと思います。眼鏡店のサングラスでは、濃い色のレンズの裏側に当たる紫外線を吸収して反射させない処理を施します。プロゴルファーの方は、そうしたUV処理がきちんとされているサングラスを使用しているのでしょう」
レンズが暗いと、着用している時としていない時のギャップが大きくなるため、外した時に眩しさを感じてクラクラするなどの違和感にも注意が必要です。また、レンズに傷のついたサングラスを着用するのも感心しません。傷があると光が散乱して反射するため、見え方のクオリティが低くなるからだと、川島先生は言います。
ゴルフのラウンド時は、少なくとも4~5時間は芝の上にいます。目の日焼けについて無防備だったり、適当なサングラスをかけていたりした人には、耳が痛い話ばかりかもしれません。
ゴルファーは白内障を早期発見しやすい
けれども、ゴルファーならではの副産物も見逃せないそうです。
「例えば、『最近とみにゴルフの質が落ちてきた』と言って受診された患者さんを診察すると、初期の白内障だったというようなことは割とあります。ゴルファーの方は、常にボールやピンをよく見てプレーをしています。見え方の変化に敏感だからこそ病気を早期発見できるのです」
これからは紫外線から守るだけでなく、負担を軽くするためのケアもして、目をしっかりいたわっていきたいものです。
「目のケアには、ポケットに点眼薬を入れて持ち歩き、スタート前やプレー中に差すのがオススメです。ゴルフに集中するとまばたきが減り、涙の分泌も減って目が乾燥します。そうすると見え方が違ってきて、ボールが見づらくなるからです。市販薬でもいいので、ヒアルロン酸入りの点眼薬を使ってみてはいかがでしょう。ボールがクリアに見え、プレーの質が高まります」。
サングラスと点眼薬で「スコアアップへの視界も良好!」になるといいですね。
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking