ネット広告で見かける「プライベートゴルフスペース」ってどんな場所？

　パソコンで何かを検索する際の約9割がゴルフに関することなので、表示されるインターネット広告のほぼ10割がゴルフ関係です。

　その広告の中に「24時間いつでも利用可能なプライベートゴルフスペースを今なら3000円でトライアル体験」というのを見つけ、面白そうなのでウェブサイトをのぞいてみました。

　ウェブサイトを見ると、マンションの地下1階にゴルフゾンの最新ゴルフシミュレーター「VISION PLUS（ビジョンプラス）」が1台設置されており、「200を超える世界の実在コースで24時間いつでもラウンド可能」とのこと。

　実はこの施設、筆者が仕事場にしているコワーキングスペースから徒歩5分のところにあります。これは絶対にトライアル体験すべき案件なので、さっそく予約しました。

　トライアル体験の予約にはスマートフォンが必要で、電話などでの受付は対応していないとのこと。スマートフォンでトライアルの予約カレンダーから空いている時間帯（1コマ90分）を選択し、「予約を申し込む」をクリック。そして氏名、生年月日、メールアドレス、電話番号などを入力して会員登録します。

　クレジットカードはビザとマスターが使えます。カード番号、カード名義、有効期限、セキュリティコードを入力し、ウェブで支払いを済ませました。3000円という表記でしたが、実際には消費税が加算されて3300円でした。

　今どきだ、と感じたのは施設への入退館方法です。専用のアプリをスマートフォンにダウンロードし、スマートフォンのBluetooth（ブルートゥース）設定をオンにすると、予約の10分前に施錠アイコンが届き、その画面をタップすると入り口のドアが開くというのです。

　入退館方法や施設紹介、ゴルフシミュレーターの操作方法はウェブサイトに説明動画が掲載されています。

　ゴルフクラブのレンタルは無料なので、手ぶらでOKということでしたが、やっぱり自分のクラブで打ちたいので、筆者はクラブケースにドライバー、5番ウッド、ユーティリティー（24度）、6番アイアン、9番アイアン、サンドウェッジ（56度）の6本を入れて持ち込み、どうしても距離が合わないときだけレンタルクラブを使うことにしました。

　予約当日は朝から楽しみでしたが、入退館用のアプリに「いま利用できる合鍵はありません。合鍵が利用可能な日時にドアが表示されます」と表示されているだけで、具体的な日時が表記されていないので、それだけが不安でした。

　13時30分から15時の時間帯を予約していたので、「13時20分になったら合鍵が届くのだろう」と信じて施設に向かいました。

　そうしたら13時20分ピッタリに施錠アイコンが届き、その画面をタップすると入り口のドアが開きました。これでひと安心です。

　マンションの1階が待合室になっており、そこで10分待ってから13時30分に入るつもりだったのですが、前の時間帯の利用者がいなかったので少し早めに入らせてもらいました。

　待合室にゴルフゾンカードの男性用と女性用が置いてあり、カードにIDとパスワードが記載されています。IDとパスワードをゴルフシミュレーターに入力すると200を超える世界の実在コースでラウンド可能になります。

　ラウンドしてみたいコースはいろいろあったのですが、リアルとバーチャルを比較するために2021年10月にラウンドしたパサージュ琴海アイランドゴルフクラブ（長崎県）を選択しました。

　ボールは自動ティーアップ方式のゴルフ練習場のような感じで出てきます。さっそくドライバーを打ってみると、感触は悪くなかったのですが少し右に飛び出しました。

　2打目以降はボールのライに合わせて足元のプレートが上下左右に自動的に傾きます。フェアウェイとラフとバンカーの3種類のライも用意されていますから、状況に応じてボールを置きます。

　ホールの見た目の印象も実際のコースとほとんど同じです。ホールレイアウトもグリーンの傾斜も忠実に再現されていますから、本物のコースをプレーしているような感覚でラウンドが楽しめます。

　1ラウンドの所要時間は約1時間でした。2名以上での利用も可能ですから1コマ90分の時間設定になっているのでしょう。筆者は残りの30分で練習場モードのショット練習を行ないました。

　正直言ってめちゃめちゃ楽しいのですが、トライアル体験は残念ながら1回のみで、今後も利用するには会員になる必要があります。

　会員は1コマまで予約可能なレギュラー会員と2コマまで予約可能なVIP会員がありました。レギュラー会員は月額約3万円、VIP会員は月額約4万円という価格設定でした。

　個人的にその金額は出せないですが、この会員料金が高いとは思いません。懐に余裕があれば会員になりたいです。チケット制で1回いくらという価格設定だったら、確実にリピートしていました。