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- 上級者は「パー3が難しくてパー5が楽」というけれど… ビギナーと180度違う認識はなぜ起こる?
パー3とパー5に対する認識は、ビギナーと上級者では180度異なる場合が多いです。この認識の違いは一体どこから来るのか? 調べてみました。
上級者はパー3を警戒するがビギナーが警戒するのはパー5
ゴルフ場は一般的にパー3が4ホール、パー4が10ホール、パー5が4ホールのパー72という構成になっています。
パー6(軽井沢72ゴルフ東・押立コース18番ホールなど)やパー7(皐月ゴルフ倶楽部 佐野コース7番ホール)があるゴルフ場もありますが、そのホール自体が話題になる稀少な存在です。
プロゴルフトーナメントの解説では、パー5は比較的やさしいホールで、パー3は警戒が必要なホールと説明することが多いです。これはアマチュアの上級者も同じ感覚です。パー5は気楽に打てるホールで、パー3は難しいと語ります。
その理由を聞くと、「パー5は3回のショットのうち1回がミスショットでも2回がナイスショットであればパーオンが可能だし、4オン1パットでもパーが取れるから」と答えます。「パー3は1回のミスショットがボギーに直結するから難しい」とのことです。
一方、ゴルフを始めたばかりのビギナーにとって、最も警戒が必要なのはパー5です。なぜならば距離が長いのでティーショットでリキむことが多く、フェアウェイに飛んでも第2打の地面から打つフェアウェイウッドやユーティリティが難しいからです。
「それならアイアンで刻めばいいじゃない」と上級者は言うのですが、アイアンならちゃんと当たるという考えがすでに上級者の発想です。初心者はアイアンでもミスショットが頻繁に出るので、それならフェアウェイウッドやユーティリティのまぐれ当たりを期待したほうがパーオンの可能性が出てきます。
パー5が難しいと感じるのは数字の印象もあります。ダブルボギーで7、トリプルボギーで8ですから、10以上のビッグイニングになる危険性が最も高いわけです。
先日一緒にラウンドした同伴者が、入れごろ外しごろの距離(約1メートル)のパットで珍しくOKを欲しがっていたので、理由を聞いたら「入れたら9で外したら10だから」と真剣な表情で訴えていました。その気持ちは痛いほどよく分かります。
ただ、その場面でOKを出そうとすると、上級者は「そういうパットを打たないとうまくならないよ」と正論を振りかざします。
それは確かにおっしゃるとおりなのですが、スコアカードに2ケタの数字を書くつらさを上級者は忘れてしまったのでしょうか。同じ距離のパーパットでOKを出すのはナシですが、9打と10打の境目は少々甘めに対応してあげてもいいと思います。
打数は多くてもプレーが速ければまったく問題ない
1ホールで10打以上打つゴルファーに対して「もっと練習してからゴルフ場に来い」という辛辣な意見を言う人もいます。
でも、練習だけではどうにもならないのがゴルフというスポーツです。平らな打席で何のプレッシャーもない状況でボールが上手に打てるようになっても、池やバンカーが目に入ると思いどおりに打てなくなります。
さらに傾斜地でのショットやラフからのショット、バンカーショットはまったくの別物です。ゴルフ場でプレーしないと普段の練習でどんな取り組みが必要なのかも分かりません。だから1ホールで10打以上打つ人もゴルフ場にどんどん来てほしいです。
ただし、ゴルフは1日50組200人前後の人たちで18ホールの広大なフィールドを共有するスポーツですから、プレー速度に関して他の組への配慮が必要です。
パー5で10打以上打っても1ホール15分以内にプレーできているのであれば問題ありません。しかし15分以上かかっているのであれば何らかの対応が望まれます。
2019年のルール改正によって最大スコアが設定できるようになりました。具体例として「パーの2倍」「決められた数」「ネットダブルボギー」の3つを推奨しています。
「ネットダブルボギー」とはハンディキャップストロークが適用された後のパーに対してプラス2打のことですが、この表現自体がビギナーには分かりづらいですから、現実的には「パーの2倍」か「決められた数」のどちらかでしょう。
「パーの2倍」はパー3の6打、パー4の8打、パー5の10打です。これも一つの目安になるでしょうし、「決められた数」であれば10打から15打くらいの間で1ホール15分以内にプレーできる打数が適しています。
プレー速度を意識しながら最大スコアの設定を活用し、ビギナーもゴルフ場でのプレーを思う存分に楽しんでほしいです。
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