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- ゴルフ場で見かける巨大扇風機の役割とは? 冬に活躍することもあるって本当!?
夏場のゴルフ場では、結構な頻度で見かける「グリーン脇の巨大扇風機」。芝を冷やすにはちょっと小さすぎるような気がするが、一体どのような効果があるのだろうか?
グリーン周辺の風抜けをよくするために置いてある
夏場のゴルフ場に行くと、グリーン脇に巨大扇風機が置いてあることがあります。その風を浴びると涼しいのでゴルファーにとってもうれしい限りですが、ゴルファーが涼むために設置してあるわけではないようです。

あの扇風機はいったい何のために設置されているのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「あの扇風機はグリーン周辺の風抜けをよくするために設置しています。グリーン周辺だけでなく、ティーイングエリアに設置することもあります」
「風抜けが悪いと何が起こるかというと、芝が病気になったり、根っこが腐ったりします。今は夏場の気温が年々上がっていますから、温かい空気が溜まった状態になると芝の育成にとって好ましくありません」
「夏場はグリーンをいかに守るかというのが全国のグリーンキーパーの使命ですから、扇風機を置いてある場所も適当ではありません。この方向から風を当て、風を抜けさせたいということをグリーンキーパーが判断して置いています」
「風抜けが悪くなる原因は、周辺の木々が成長し、風抜けを遮っているからです。その木がゴルフ場の敷地内であれば、木を切って風通しをよくすることもできるのですが、ゴルフ場の敷地ではなかったり、一般道だったりすると勝手に木を切ることができません。だから扇風機を置いて風抜けをよくします」
「風抜けが1年中悪いところは支柱を立てて扇風機を常設しているゴルフ場もあります。ただ、それにはお金がかかりますから、多くのゴルフ場は夏場の風抜けをよくするために扇風機を置きます。1日中回しているところもありますし、朝だけ回すところもありますし、夜だけ回すところもあります」
「実は夏場だけではなく、秋から冬にかけて霜取りや霜が出ないように風を当てることもあります。でも、お客様がゴルフ場で扇風機を見かける機会が多いのは、やっぱり夏場でしょうね」
レンタルの専門業者もあるけど自前で購入しているゴルフ場が多い
あれだけ大きな扇風機は値段が高そうですが、ゴルフ場は購入して所有しているのでしょうか。それとも夏場だけレンタルしているのでしょうか。
「レンタルの専門業者もありますけど、1年中使っているゴルフ場は自前で購入しているケースが多いと思います」
「扇風機の値段は調べてみたけど分かりませんでした。おそらく大手のゴルフ場運営会社と個人経営のゴルフ場では見積りが違うと思います」
「扇風機にも何種類かありまして、大きい扇風機はグリーン全体の風抜けをよくするためにまんべんなく風を送ることができます」
「小さい扇風機は1カ所に集中的に風を送ります。小さい扇風機が置いてあるところは、そこだけに病気が出たり、芝を張り替えたりしている可能性が高いです」
「ゴルファーの皆さんは夏場にグリーンの芝が傷むのは直射日光が当たって乾燥するからだと思われているかもしれませんが、実は乾燥よりも蒸れのほうが芝にとってよくありません」
「ですから夏場のゴルフ場は日中に水を撒くことは絶対にありません。なぜかと言いますと、お湯を撒いているのと一緒になってしまうんですよ。40度くらいのお風呂のお湯をグリーンに撒くようなことになると芝の育成にとって最悪です」
「夏場は少しでも気温が下がった状態で水を撒いて浸透させたいので夜間か早朝に散水します。そして日中は芝生に息をさせなきゃいけませんから、扇風機で風を送って息をしやすい環境を作っているのです」
ゴルファーは夏場のゴルフ場に行って「グリーンのコンディションが悪い」とガッカリするケースもあるかもしれませんが、人間が命の危険を感じるほどの暑さですから芝にとっても過酷な状況です。
芝の命を守るためにコース管理スタッフも必死にメンテナンスしていますから、ピッチマーク(ボールがグリーンに着地したときにできるくぼみ)は必ず直し、グリーンを歩く距離はできるだけ少なくするなど、芝をいたわる姿勢が必要です。
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