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- ゴルフ以外じゃまず聞かない言葉第1位!? 「スタイミー」ってどんなときに使う?
「あそこに打つと右側がスタイミーになるな~」など、スタイミーという言葉は聞いたことがあるけれど、意味を理解しているゴルファーは少ないかもしれません。スタイミーとは、いったいどのようなことを指すのでしょうか?
遠回りが結果的にスコアアップ?
ゴルフは、必ずしもフェアウェイのような打ちやすい場所から打てるわけではありません。ビギナーであれば、ティーショットで左右にボールを曲げてラフに着弾することは日常茶飯事でしょうし、林の中に打ってしまい、木々が生い茂るライ(ボールの置かれた状況)が悪い場所からショットを打たなければならないこともあります。
このように、さまざまな状況でボールを打たなければいけないゴルフですが、ラウンド中に「あそこに打つとスタイミーになってしまう」という会話を聞いたことがある人もいるでしょう。「スタイミー」とは、どのようなことを指すのでしょうか。
レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「スタイミーとは、自分がボールを打ちたい方向に木などの障害物があり、思い通りにショットができないことを意味します。ゴルフをプレーする人は、それなりに使用する用語なので覚えておくと良いでしょう」
昔のゴルフルールでは、グリーン上で自分のボールとカップの間に他競技者のボールがあったとしても、マークして拾い上げることを要求できず、自力でどうにか対応するしかありませんでした。元はこの状況のことを「スタイミー」と呼びました。そのため、多くのプレーヤーは、迂回(うかい)する、飛び越えるなどの方法を用いていたのですが、1952年にルールが改定されて現在のような形になりました。
では、スタイミーになってしまった場合、ビギナーはどのように対処するのが適切なのでしょうか。
「プロゴルファーの場合は、フックやスライスを駆使して障害物を避けていくのがセオリーですが、ビギナーには難易度が高いでしょう。万が一、障害物に向かって打つ場合は下を狙うのがベターですが、長いクラブを持って低い球を打つ技術が必要になるので、やはり遠回りになったとしても、障害物を避ける方向にボールを出すのがベストです」
「このとき、飛びすぎてOBになるようなことは避けなければいけないので、グリーンを一番狙いやすい地点に出すようにしましょう」
ビギナーの場合は、スタイミーにならないようなマネジメントをすることが、結果的にスコアアップにつながります。フェアウェイなど次のショットが打ちやすい場所にボールを出す際は、安全に短めの番手を選択すると良いでしょう。
イチかバチかのショットは避けるべき
さらに三浦氏は「ショットが木に当たった場合、どこに跳ねるか予測することができません。跳ね返ったボールがOB方向に飛んでいったり、バンカーや池に入ることも考えられるので、スコアを追い求めるのであれば、レイアップと同じように、予測できないイチかバチかのショットは避けるべきです」とも話します。
レイアップとは、グリーンまで距離があるときに、無理やりグリーンを狙うなどリスクのあるショットを打つのではなく、あえて次のショットが打ちやすいところに距離を抑えて打つなどして、リスクを回避することを指します。
スタイミーにならないようにするには、初めからコースマネジメントをすることがポイントと言えるでしょう。
また、スタイミーになってしまった場合は、そこから無理にグリーンを狙うのではなく、障害物を避ける方向に一度出すことが、ビギナーができる現実的な対策になりそうです。
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