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- 「芝刈り機で巻き込みそう」夏ラフで紛失したボールをゴルフ場は毎日回収しているのか?
芝生の元気な夏場は、OB区域や池だけじゃなく「ラフ」でもボールをロストすることがあります。「ラフでロストしたボール」をゴルフ場は毎日回収しているのでしょうか?
コース管理作業中に見つけたら、その都度回収している
昨今はセルフプレーが主流になり、夏場もラフの芝をそれほど長くしないゴルフ場が増えています。そうしないとボール探しに時間がかかり、プレー進行に支障をきたすからです。
したがって、ラフに入ってもボールの頭が見えるくらいの刈り高に設定し、近くに行けばボールの存在が認識できるようになっていることが多いです。
ところがゴルフ場によってラフがビックリするくらい長く、フェアウェイを外したらボールがなかなか見つからないケースがあります。
筆者も6月下旬にラウンドしたゴルフ場と7月中旬にラウンドしたゴルフ場がいずれもラフが長く、ボール探しに苦労しました。結局、ボールが見つからず、紛失球の処置で対処したケースもありました。
そのような形で紛失したロストボールをゴルフ場はどのように回収しているのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「ロストボールはコース管理作業中に回収するのが一般的です。ラフの芝を刈るとき、フェアウェイの芝を刈るとき、バンカーをならすとき、ならびに移動中にロストボールを見つけたらその都度回収します」
「ただ、お客様が探しても見つからなかったボールですから、コース管理スタッフが見つけられないケースもあります。その場合はロストボールの上に(芝を刈る)機械が乗ってしまうことになります」
「そうするとボールは破損します。ゴルフ場で半分に割れているボールやカバーがはがれたボールを見かけたことがあるのではないでしょうか。あれが機械によって破損したボールです」
「今のボールは自然劣化で半分に割れたりすることはほとんどないと思いますから、コース内で割れているボールは機械が上に乗って破損したと考えて間違いないでしょう」
芝刈り機でボールを巻き込んでも故障することはない
回収したロストボールはどうするのでしょうか。
「とりあえず1カ所に集めておきます。それを練習場で使うゴルフ場もあれば、捨ててしまうゴルフ場もあると思います。それはまちまちですね」
「傷がついていなくて状態のいいボールなら、コース管理スタッフがラウンドするときに使う可能性もあります」
「ただ、これは“ゴルフ場あるある”かもしれませんが、ラフのロストボールは格安ボールが多いです。高価格帯のボールを使っていらっしゃる方はフェアウェイキープ率が高いので、低価格帯ボールを使っていらっしゃる方がラフでボールを紛失しています」
「谷みたいな地形になっているところであれば、高価格帯のボールが出てくる可能性はありますが、フェアウェイから左右に15ヤードくらいはずれたところにあるロストボールは安いボールの可能性が高いですね」
確かにタイトリストのプロV1シリーズやブリヂストンのツアーBシリーズを使っているようなゴルファーはボールをそんなにロストしないでしょうし、ラフが長くてボールをなくす危険性があるセッティングであれば、使用ボールを新球ではなく使い古しのボールに取り替える人も多いでしょう。
ちなみにボールと(芝を刈る)機械を比べると、機械のほうが頑丈なのは一目瞭然ですが、巻き込んでしまってもまったくダメージはないのでしょうか。
「機械の刃は頑丈なので、ボールに乗ったくらいで壊れたりすることは絶対にありませんが、多少のダメージはあります。ですから刃を研いだりするメンテナンスはもちろん行なっています」
夏ラフで紛失したロストボールは機械が上に乗っかって破損してしまう可能性があるということですので、ゴルファーサイドの対策としては紛失しても悔しくないボールを使用するということになるのでしょう。
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