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- 最近は若いスタッフが少ない!? ゴルフ場で働くメリットとデメリット
ゴルフ好きにとっては、特別料金でプレーできたりするなど、天国のような職場に思えるゴルフ場。しかし、最近ゴルフ場に行くと若いスタッフが少なくなり、シルバー人材が目につくような気がします。そこで、ゴルフ場で働くメリットとデメリットを聞いていました。
メリットはサービス業のすべての要素が詰まっていること
このところゴルフ場で若いスタッフを見かける機会が減りました。1990年代後半までゴルフ場は地域の若者にとって憧れの職場でした。大理石で作られたお城みたいな建物(クラブハウス)の中で働きたいと、地元の高校を卒業した若者たちが次々と就職していました。
ところが2000年代に入り、ゴルフ場が民事再生法や会社更生法の適用によって続々と経営破綻すると、就職先としての人気はガクンと下がりました。最近は若い子が働き始めても長続きせず、すぐに辞めてしまうことが多いという話をよく聞きます。

でも、ゴルフ好きから見ると、ゴルフ場で働くことはそんなに悪くない選択肢のようにも思えます。豊かな自然を眺めながら働くのは、オフィスビルの無機質な空間で働くよりもなごやかな気分でいることができそうです。
ゴルフ場で働くことにはどんなメリットがあり、どんなデメリットがあるのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「メリットはサービス業のすべての要素が詰まっていることです。これはすごく大きなメリットだと思います」
「職場体験の学生さんたちに以前、インタビューする機会があったのですが、『将来、何になりたいの?』と聞いたときに『料理人になりたいです』という学生さんがいたら、ゴルフ場のレストランには大きな厨房があって、和食、洋食、中華料理が全部作れます」
「『接客業をやりたいです』という学生さんがいたら、フロントも接客業ですし、キャディも接客業ですし、レストランのホールスタッフも接客業です」
「『体を動かす仕事がしたいです』という学生さんがいたら、キャディとコース管理が体を動かす仕事です。職種はいろいろありますが、人と接する仕事がしたいと思っているのであれば、ゴルフ場にはサービス業のすべてのものが揃っています」
「逆に言うと、人と接する仕事はしたくないと思っているのであれば、まったく向いていない職場でもあります」
「それと、もう一つのメリットはゴルフが身近にあることです。従業員は休みの日に特別料金でプレーできるゴルフ場が多いですし、レストランの料金も半額になったりします」
「勤務が終わった後にハーフを回ったりするときは、目土をしながら回る条件で、タダでプレーできます。お客様にはドレスコードにうるさいくせに、従業員はTシャツ1枚にズボンをひざまでまくってプレーしていたりします」
「ゴルフ場に所属プロがいれば、新入社員にゴルフを教えてくれたり、従業員だけのレッスン会を営業時間終了後に練習場で行ったりしているところはたくさんあります。ゴルフをやりたい人にとっては大きなメリットです」
デメリットは朝早い、時間が不定期、土日が休みづらい
一方で、デメリットはどんなことがあるのでしょうか。
「朝早いことが今の若い子には完全にデメリットですね。それと時間が不定期で、土日が休みづらいのもデメリットです」
「今は早朝プレーや薄暮プレーもありますから、朝6時出勤の日もあれば、10時出勤の日もあります。出勤時間は職種によって違いますが、フロントやレストランでも『朝イチに来てね』という日もあれば、『午後来てね』という日もあります。また、お客様の入り具合によっても変わります。若い子たちが働きたくない理由はそこでしょうね」
「若い子たちは近隣のアウトレットで働いたほうが早起きする必要もないし、営業時間と勤務時間が決まっているので、そちらに人材を取られてしまうのです」
そう言われると、確かにゴルフ場近隣のアウトレットでは若い子たちがたくさん働いている印象があります。
一方で、コロナ禍のゴルフブームによって若い子たちがゴルフを始める動きが活発化しています。遊び場としての人気向上だけでなく、職場としての人気向上にもつながってほしいところです。
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