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- 「バンカー=サンドウェッジ」「とりあえず出す」を卒業するための状況判断とクラブ選択
バンカーショットは、基本的にサンドウェッジで打つイメージがあるというビギナーは多いかもしれません。バンカーで使用するクラブは、どのように決めるのがベストなのでしょうか?
アゴの高さで使うクラブを決めるのがベター
ゴルフコース内には多くの「バンカー」が点在しています。池などと同じ「ハザード(障害物)」の一種で、形状や大きさ、深さはそれぞれ異なりますが、基本的にはくぼ地の中に砂が敷き詰められた場所を指しています。
バンカーからショットを打つ際は、基本的にボールと砂を一緒に飛ばすことが多いです。ヘッドを打ち込んだ部分に大きなへこみができることもありますし、歩いた際に足跡もつきます。こういった跡は、バンカー付近に設置されている「レーキ」という道具を使って、修復することがマナーとされています。
そんなバンカーショットは、ビギナーやアベレージゴルファーにとっては鬼門とも言えるもの。練習場などでバンカーの練習ができる機会は多くないので、基本的にはぶっつけ本番で挑んでいるという人も多いかもしれません。
そのため、グリーンまで遠いフェアウェイバンカーからであっても、とりあえずサンドウェッジで出すだけというゴルファーもいるはずです。では「バンカーでサンドウェッジ以外は使用しない」というのは、正しい対策なのでしょうか?
クラフトマン兼レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「アゴの高さ(フチの高さ)で使用するクラブを決めるのが良いです。理想を言えば、なるべく練習場で1つの番手だけでなく、すべての番手を満遍なく練習して『8番アイアンはこのぐらいの打ち出し角で飛ぶ』『5番アイアンは7番アイアンに比べるとこのぐらい低く打ち出される』など、打ち出し角をなんとなくイメージしておきます」
「そして、実際にバンカーからのショットになったとき『アゴの高さ』と『番手ごとの打ち出し角』を鑑みて番手を選びます。極端な話、アゴがまったくないバンカーであれば、フェアウェイウッドで打っても問題ありません」
「グリーンまで距離のあるバンカーショットでは、当然ながら飛距離も求められるので、ある程度の腕前になってきたら、アゴの高さで番手を選ぶのがベストです」
ビギナーはサンドウェッジが正攻法?
しかし、現実的にはビギナーがバンカーショットで打てるクラブは、限られてくると話します。
「当たり前ですが、バンカーショットはフェアウェイからのショットよりも難易度が高いです。そのため、アゴのまったくないバンカーであっても、せいぜいユーティリティー、安全を見るなら7番アイアンぐらいまでにしておくのが無難です」
このように、アゴのないバンカーであっても、難易度の高いクラブは避けるのがビギナーにとっては正攻法と言えます。
ゴルフは、なるべくリスクを避けていくことが最終的なスコアアップにつながりやすいので、難易度の高いクラブを選択して「そもそもバンカーから出ない」「明後日の方向に飛んでOB」になってしまっては本末転倒です。
そのため、どうしてもバンカーが苦手というビギナーは、グリーンまで距離があったとしてもサンドウェッジを使用して、とりあえずフェアウェイや次の1打が打ちやすいところに置いても問題ないでしょう。
ただし、面積の大きなバンカーの場合、ガードバンカーで行うようなエクスプロージョン(砂を爆発させる)ショットをしてしまうと、距離が出なくてバンカーから脱出できなかったり、出たはいいもののフェアウェイまで行かずラフどまりということも考えられるので、そうした場合はアプローチウェッジやピッチングウェッジを選択することも考えたほうがいいでしょう。
どうしても、バンカーから出せない場合は「ゴルフ規則19.3b『追加の救済の選択肢(2罰打)』 プレーヤーの球がバンカーにある場合の追加の救済の選択肢として、合計2罰打で、プレーヤーは規則19.2bに基づいてバンカーの外側で後方線上の救済を受けることができる」を活用してみても良いかもしれません。
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