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- ラフって絡まって飛ばなくなるんじゃないの!? 飛び過ぎて大叩き生む「フライヤー」の仕組み
「いつも通りのスイングでショットしたはずなのに飛びすぎた…」という経験のあるゴルファーは少なくないでしょう。そんなゴルファーは「フライヤー」という現象を起こしている可能性があります。フライヤーとはどのような現象なのでしょうか?
フェースとボールの間に草などが入り込んで起こる
ゴルフでは「各番手においてどのくらいの飛距離が出るか」を把握しておくことがコースマネジメントをする上で重要であり、想定より飛びすぎたり、飛距離が出なかったりすると、コースの攻略が難しくなります。
ゴルフを始めたばかりのビギナーでも、ラフからのショットでうまく打てたと思ったら、フォローの風でもないのにボールが飛びすぎてしまい、グリーンに止まらず奥からの難しいアプローチを残して大叩きになってしまった経験がある人もいるかもしれません。これは「フライヤー」という現象が発生している可能性があります。
フライヤーとは、クラブフェースとボールの間に草などが入ってしまい、しっかりスピンがかからないため発生します。ビギナーであってもある程度のヘッドスピードがあると、スピン量が減ってキャリーが伸びます。スピンが減ると着弾してからもボールが止まりづらくなるので、ランが増えて飛び過ぎてしまうわけです。
フライヤーは、主にラフからのリカバリーショット時に起きることが多いです。ラフからの脱出を試みてフェアウェイに向かってショットをしたものの、長めの草がヘッドに挟まり、フライヤーを起こして再度ラフに入ってしまったり、最悪の場合はOBになってしまいます。
また、ラフの長さも関係しています。ボールの下部にかかる程度のラフであれば、フライヤーが起きる可能性はあまりありませんが、ボールの芯部分まで隠れてしまうようなラフであれば、芝生が噛んでフライヤーが起きます。
では、フライヤーに対する効果的な対処法には、どのようなものがあるのでしょうか? レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「ラフの中でも、抜けがいいときはフライヤーが起きやすいです。ラフで大振りして、たまたまうまく当たってフライヤーになるといった感じです。そのため、なるべくフライヤーが出ないようにするためには、インパクトしてフォローで止めるようなコントロールショットにすると、逆に芝に食われる形になるので、飛距離が落ちるだけで済みます」
刻む場合は最低限のリスクヘッジをすれば問題ない
一方、フライヤーしても特に問題がない場面もあると、三浦氏は話します。
「たとえば、パー5のセカンドショットで刻むときなどは問題ありません。200ヤード以上飛ぶとラフという状況で、通常170ヤード飛ぶクラブを持ち、フライヤーしても190ヤードぐらいで収まるという計算をすれば問題ありません。しかし、グリーンに対してのフライヤーは厳禁です。フライヤーはキャリーも出ますし、落ちてから止まらないので、グリーンからこぼれてしまう可能性が高くなります」
しかし、プロゴルファーや上級者の場合、あえてフライヤーを起こすシチュエーションがあると三浦氏は話します。
「雨のゴルフや朝露のときは、フライヤーが起きやすいです。僕の場合は、朝イチティーショットなどあえてラフで素振りをして、水を含ませることでフライヤー気味に打つこともあります。フライヤーは、球が曲がらないという特徴もあるので、それを理解した上で、あえてフライヤーを打つという技もあるんです」
フライヤーが起きやすいラフからのショットはレンジでは練習できませんが、フライヤーという現象のメカニズムを理解していれば、コースマネジメントに役立つので、知っておいて損はないでしょう。
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