コース売店の女性用トイレを使う男性が多い
ゴルフは紳士淑女のスポーツと言いますが、ゴルフ場関係者と話をしていると、紳士淑女とは言えないような困った客も結構いると口をそろえます。
ゴルフ場にとって困るのはどんな客なのでしょうか。トイレの使用方法で困る客をゴルフ場関係者に聞いてみました。
「一番困るのはコース売店の女性用トイレを男性が使うことです。おそらく男性用トイレを同伴者が先に使っていて、自分も我慢できないから女性用を使われるのでしょう」
「それとコース売店に着いたときに自分たちの組しかいない場合、『どうせ誰も来ないだろう』という意識もあるのでしょう」
「確かにキャディーさんが親切心で、『他のお客様は当分来ませんから、女性用を使っても大丈夫ですよ』というときもあります」
「でも、女性用トイレを使ったのであれば、使用後に便座を下ろすのが最低限のマナーです。女性は便座が上がっているだけで『えっ、男性が使っているの!?』となります。実際、そのようなクレームがしょっちゅうあります」
「また、女性用トイレで男性と鉢合わせしたときの女性の気持ちも考えてほしいです。公衆トイレやクラブハウスのトイレでは女性用トイレを使いませんよね。なんでコース売店になると女性用トイレを使うのか意味が分かりません」
男性ゴルファーの中にはドキッとした人がいるかもしれません。女性用トイレを使用している男性ゴルファーの姿を見かけることはしょっちゅうあります。
本人は「立ちションするよりマシ」と軽い気持ちで使っているのかもしれませんが、女性は想像以上にイヤな気持ちになることを認識したほうがいいかもしれません。
「立ちションベンもゴルフ場としてはあまり気持ちのいいものではありません。これもキャディーさんが親切心で『あそこなら誰にも見られませんよ』というケースもありますが、できればトイレを使用していただきたいです」
「最近は年配のお客様や女性のお客様が多くなってきましたから、『トイレの数が少ないと不安になる』という声をアンケートでいただいています。ですからコース売店以外にもトイレを設置しようと頑張っているゴルフ場が増えています。トイレの数を増やしているのですから、トイレで用を足していただきたいです」
トイレを詰まらせて放置するゴルファーもいる
女性用トイレを男性が使うこと以外に、トイレで困ることが2つあると言います。それはトイレを詰まらせて逃げることと、大をして流さないことです。
「トイレを詰まらせたときは、すぐに知らせてほしいです。おそらく恥ずかしいのだと思うのですが、とても困ります」
「大をして流さない人がいるのはビックリしますけど、けっこう多いです。これも意味が分からないんですけど、イヤなにおいが漂ってスタッフのモチベーションが下がるのでやめてほしいです」
それ以外にトイレで困ることはそんなにないようですが、トイレットペーパーを持ち帰る人もけっこういるそうです。
「新型コロナウイルスが流行してすぐのころ、トイレットペーパーがなかった時期がありましたよね。あのときはめちゃめちゃ持って行かれました。ゴルフ場によってはトイレットペーパーにチェーンをかけているところもありました」
「最近は持って行かれることが減りましたけど、なくなったわけではないです。1ロール数十円ですから、なんで持って行くのか分からないですけど、衝動的なのですかね」
ゴルフの基本的なマナーは次にコースを使う人が気持ちよくプレーできるようにコンディションを元通りに戻すことです。目土、バンカーならし、グリーン上のボールマーク直しはそのために行なっています。トイレも次の人が気持ちよく使えるように使用してほしいものです。
