最終組に近い時間帯がベスト
ゴルフ場を予約する際は、日にちや人数はもちろん、ラウンドのスタート時間も決める必要があります。

新型コロナウイルスが猛威を振るった数年前は、3密を避けるために昼食をとらない「スループレー」を取り入れるゴルフ場が増加傾向にありましたが、最近ではレストランでの食事も含む、従来のスタイルに戻りつつあります。
ラウンドにかかる時間はハーフ2時間の合計4時間を目安に、7分前後の間隔でスタートするのが一般的です。また、スタート時間の10分前にはスタートホールで待機しておくのがマナーです。
ラウンドのスタート時間は、おおよそ7~10時過ぎの間で設定されていますが、ビギナーの場合は、どのスタート時間を選択するか悩みどころかもしれません。
特にビギナーが多い組の場合は、スロープレーに陥る可能性もあるので、進行への影響が少なく、焦らずプレーできる時間帯を選択するのが無難です。
では、ゴルフ経験の浅いビギナーは、どの時間帯を選択するのがベストなのでしょうか?
ゴルフ場の経営やコンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「大前提として、早い時間帯でスタートした組がスロープレーに陥ってしまうと、全体の流れにも影響を及ぼします。出だしの組からスムーズに流れれば、当然、後続組の待ち時間も少なくなります」
「なので、スムーズに進行できるかどうか不安なゴルファーは、なるべく最終組に近いところでプレーするのがいいでしょう。時間帯で言えば、10時前後ぐらいになると思いますが、後続組からの圧力を感じることも少ないので、少しは安心できるはずです」
「ただし、遅いスタートだからといってスロープレーにならないよう、常に気を配ることは当然です」
ビギナーは、早いスタート時間よりも最終組に近い、遅い時間帯を選択すれば全体の進行に与える影響を少なくすることができるでしょう。
スタート時間には余裕を持って
また、受付からラウンドまでの手順に自信がないゴルファーは、スタート時間に余裕を持っておくといいと、飯島氏は話します。
「渋滞に巻き込まれる可能性もありますし、到着してからラウンドまでの手続きに時間がかかることも考えられます」
「ラウンド前に1カゴくらいボールを打ったり、グリーンでパッティング練習をする時間も確保しておくと、より実戦的な練習ができるのでオススメです」
ラウンド前に練習時間を確保するためにも、スタートの1時間~1時間半前ぐらいに余裕を持って到着しておくことが、ゴルフ場を利用する際のマナーでもあり、同伴者へ余計な心配もかけずに済むでしょう。
しかし、日没の早い冬の時期などは、なるべく早い時間帯を選択したほうがいい場合もあります。これは、日没でラウンド自体が強制終了してしまうことが考えられるためです。
また、ゴルフ場によっては、最初から日没を想定した「日没了承プラン」というプレー枠を割安で販売しているところも存在します。
ラウンドのスタート時間は、ゴルファーの技量や季節によっても変わるので、自分がスムーズかつ、ベストパフォーマンスを発揮できる時間を探してみるといいでしょう。