「セルフ生ビール840円」は高すぎない!? セルフ化が進むゴルフ場だが料金は高いまま?

クラブハウスの入り口からカートまで、キャディーバッグをゴルファー自らが運んで積み下ろしする営業スタイルのゴルフ場が増えてきました。さらに、レストランでもセルフ化は進み、注文した料理を自分で取りに行くスタイルをよく見かけます。しかし、セルフ化が進んでいるわりに、料金的な還元が少ないような……。

キャディーバッグの積み下ろしもレストランもセルフ化

 先日プレーしたゴルフ場は到着時のキャディーバッグの積み下ろしと、乗用カートへの積み込み&積み下ろしがセルフでした。

 キャディーバッグを自分で車から下ろし、クラブハウス前に設置されたキャディーバッグ置き場に立てかけておけば、それをスタッフの方がキャディーバッグ運搬機に積み込み、マスター室前まで送ってくれます。

 そしてマスター室前のキャディーバッグ置き場に立てかけられたバッグをゴルファー自身が乗用カートに積み込みます。

車寄せからマスター室前までキャディーバッグを運び、カートに自ら積み込むスタイルは増えました 写真:AC
車寄せからマスター室前までキャディーバッグを運び、カートに自ら積み込むスタイルは増えました 写真:AC

 自分たちの組の乗用カートを見つける方法は、ロッカーキーのカードフォルダについているバーコードをマスター室前に設置されているバーコードリーダーにかざすと、スタート時間と乗用カートの番号が表示されるシステムになっていました。

 2000年代にはセルフ化を徹底して割安な料金を打ち出すゴルフ場がけっこうありました。しかし2010年代に入るとゴルフ場の閉鎖が相次ぎ、値下げ競争が落ち着いてきたため、セルフ化を徹底するゴルフ場をあまり見かけなくなりました。

 ところが2020年代になるとゴルフブームが到来し、ゴルフ場に大勢の人が押し寄せるようになりました。日本は今、どこもかしこも人手不足ですから、求人が追いつかずに少人数でも運営できるようセルフ化を進めているのでしょう。

 それを実感したのはレストランも完全セルフ化になっていたことです。レストランの入り口でメニューを注文すると、サービスエリアなどでよく使用されている呼び出しベルが渡されます。

 料理が出来上がると呼び出しベルが鳴ります。ベルを持ってカウンターへ行き、ベルと引き換えに料理を受け取ります。

 水や箸やおてふきもすべてセルフです。調味料も1カ所にまとめられており、テーブルの上に置かれていたのは紙ナプキンとつまようじだけでした。

 ビックリしたのは生ビールとレモンサワーもセルフだったことです。自分で注文したわけではないのですが、同伴者の1人が生ビール、もう1人がレモンサワーを頼んだら、ジョッキだけを渡されて自分でサーバーから注いでいました。

 昨今はセルフ飲み居酒屋が流行っていますから、若い人には抵抗がないのかもしれませんが、ゴルフ場で見かけたのは初めてだったので驚きました。

ジョッキだけ渡されて自分で注ぐのに生ビール840円

【写真】後半のプレーに好影響を与える定番ランチ

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車寄せからマスター室前までキャディーバッグを運び、カートに自ら積み込むスタイルは増えました 写真:AC
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