プロは真上に飛んでいることが多い？ ティーの飛ぶ方向でショットの良し悪しが判断できないワケ

　ティーショットを打った後に、どこかにティーが飛んでしまって、探すのに一苦労した経験があるゴルファーもいるでしょう。

　プレーファストの観点から、ティー探しに多くの時間を割くことはできないので、見つからない場合は諦めることもありますが「ティーの飛ぶ方向が毎回違うのはおかしいのでは……」と思うゴルファーは多いかもしれません。

「ティーは後方に飛ぶのが正しい」「前方にティーが飛ぶのはよくない」など、さまざまな意見を耳にすることがありますが、実際のところ、ショット後のティーはどのような状態になっていることがベストなのでしょうか？

　クラフトマン兼レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。

「実は、ナイスショットとティーの飛ぶ方向は全く関係ありません。一昔前はフェース面が小さかったこともあり、芯にボールが当たった際は、ティーの頭がちょうどソールの高さ付近になって、打った後も地面に刺さったままキレイに残っていることが『パーシモンクラブ』のときには理想とされていました」

　ソールは、ゴルフクラブの底面を指し、パーシモンはドライバーやウッドのヘッドに使用されていた木材のことを指します。

　現在は、チタン製など金属製のドライバーが主流になっていますが、かつてはヘッドが木材でできたパーシモンクラブが使われていました。