生の状態に近いショウガは解熱作用があるため冬場は避ける
寒~い冬ゴルフを少しでも快適にしたいなら、ウォーミングアップで血行を良くすることはもちろん、“食”で体を温めるテクニックも知っておきたいもの。
そこでおすすめしたいのが、「ショウガ」の賢い利用法です。
ゴルファーの多くも、ショウガが体を温める食材であることは知っているのではないでしょうか。ただし……。
「ショウガは古くから漢方薬として用いられ、そのさまざまな効能が証明されている食材です。ただ、食べ方によってはむしろ体を冷やしてしまうので、ご注意を」
と、にわかショウガ知識をもつ人にとっては驚きの発言をしてくれたのは、プロゴルファーなど多くのアスリートを指導している、アスリートフードマスターの石村智子氏。
「奴などの薬味に使うおろしショウガや、寿司のガリなど、生の状態のショウガには殺菌作用のほかに発汗を促したり熱を放散させるなどの解熱作用もあります。つまり、体を冷やすということ。寒いときは控えるほうがいいでしょう」と石村氏。
では、どうすれば体が温まるのでしょうか?
加熱することで血行を促進し、ダイエット効果も
「生の状態のショウガには辛み成分のひとつ『ジンゲロール』が含まれています。これが殺菌・解熱作用を持つ成分。ところが、ショウガを加熱したり乾燥させると『ショウガオール』に変化。血管を拡張して血行を促進、体が温まり新陳代謝もアップ。食物繊維も豊富なので、ダイエットにもおすすめです」
つまり、冬ゴルフには加熱したショウガの摂取が有効。
「朝ごはんはショウガをたっぷり入れた雑炊にしたり、ショウガとはちみつをお湯で割ったホットドリンクなどはいかがでしょう。このホットドリンクは、ポットに入れてラウンド中に飲んでもいいですね。ランチに加熱したショウガを使ったメニューがあれば、ぜひチョイスして」