「コース慣れしてない」からこそスタート前にはアタマと心の準備を
今回の話しは、すでにベスト90を切っていたりシングルハンデを目指すゴルファー向けのものではありません。
あまり練習の「質」も「量」も確保できないが、月イチのラウンドだけで「もうすぐ100切りできそう」な状態で足踏みしているゴルファーは、コースで何を優先すべきなのか提案します。

僕がヘッドコーチを務めるインドアゴルフレンジでは、ラウンドレッスンとは異なる「Kz月例研修会(仮)」を定期的に開催しています。大げさな名前ですが、自分の課題に取り組めるアドバイス付きの練習ラウンド会です。
ここでは一つだけ明確なルールがあります。それは「同伴者のスコアを聞かないこと」です。仕事付き合いやコンペなどで、自分のスコアや腕前に自信がない人がスコアを聞かれることや、大叩きした同伴者のスコアを確認することにストレスを感じている人が多いのです。
ゴルフは個人スポーツ。ですが周りに気を使い過ぎて心が疲れているなら、こういう機会に自分のゴルフを客観的に見つめて、プレーの中身をしっかり記録してもらっています。

また「100切り」の壁が破れない人の多くは、「スタートのスコアが全て」と考えるゴルファーがたくさんいます。実際には何番ホールでも18分の1なのですが、それは経験を重ねた上級者ゴルファーの考え方です。
スタート前に練習場でみっちりスイングチェックを行わないと、不安なゴルファーもたくさんいますが、スタート前にスライスやフックを修正することはできません。番手選びやターゲットを決めるための材料になる、「球筋の傾向」をつかむことが重要。
曲がりや飛距離を「予想」または「妄想」して、自分自身を上手に運転することが「100切り」に必要なコースマネジメントになります。