中古ショップでツアープロが掘り出し物を探すことも
通常、トーナメント会場では各メーカーのサービスカーが並び、契約選手のためにクラブの調整などを行っています。新しいクラブができたからといってすぐに試合で使うことはなく、練習ラウンドやプロアマ戦でテストなどを行いつつ、微調整しながら徐々に使えるように仕上げていくためです。
もっとも、試合にそのクラブを起用しても練習のときとは違った感触になることも多く、その場合は再度調整に入ります。また、ウェッジなどは溝の減り具合などもあり、シーズン途中で換えたりもしますし、ドライバーやアイアンは定期的にグリップ交換を行います。

クラブに関する全般的なことをサービスカーで行えるため、ツアープロがクラブに関して困ることはまずないはずです。
ただ、それはあくまでもクラブ契約をしているプロに言えることであり、フリー契約のプロには当てはまりません。もちろん、クラブに不具合があった場合は、そのメーカーのサービスカーに行けば対応してもらえますし、顔見知りのクラフトマンに頼んで引き受けてもらう場合もあります。それでも、契約プロが優先されることは否めません。
にもかかわらず、なぜクラブをフリー契約にしているかといえば、いろんなメーカーのクラブを使いたいからです。
景気のいいころのように、多額の契約金を受け取れるなら話は別ですが、現状そんな選手は一握りしかいません。試合で結果を出すためにも、自分が気に入ったクラブを使って勝負したいのです。
契約の縛りがないからこそ、どんなクラブがあるのか興味津々であり、自然な流れでゴルフショップへ行くことになるのです。一時期、片山晋呉がゴルフショップで面白いクラブを探したり、購入していたことは割と知られているのではないでしょうか。
また、クラブを契約していてもパターはフリーというプロは多く、中古のゴルフショップで掘り出し物を見つけて購入、試合で使うプロも意外といます。