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- 「R」シャフトで300ヤード!? ドラコン選手の“こだわりギア”には飛ばしのヒントがいっぱい!
「このドライバー飛ぶよ!」、「じゃあ自分も使ってみようかな」。ゴルフ場でよく聞かれる会話ですが、ドラコンプロはどのようなドライバーを使っているのでしょうか。やっぱり、我々が使用しても飛ぶのでしょうか。ドラコン選手に使用するドライバーについて聞いてみました。
ロフトを調節できるカチャカチャがドラコンプロを救う!
ひと昔前のドラコン大会では、オリジナルのドライバーで参加する選手が多かったといいます。いわゆる長尺高反発系のドライバーですね。
それこそ、クラブフェースを薄くしているため、数回ボールを打っただけで割れることもあったそうです。長さも48インチぐらいが当たり前でした。
ところが、最近のドラコン大会はR&Aの規則に則っているので、違反クラブを使用することはありません。大会前には長さや反発係数をしっかりと計るそうです。
それでは一般ゴルファーと同じものを使っているのかといえば、ちょっと異なります。その人の体格やスイングなどによって、合うクラブが異なるのは一般ゴルファーと同じです。ドラコンプロの場合、使用するのはドライバー1本だけですから、徹底して自分に合ったクラブに仕上げるわけです。
そのためにクラブのことを相当勉強して、シャフトやヘッド、スイングについてかなり研究もしているとのこと。ただの飛ばし屋と思っている人もいるかもしれませんが、人によってはツアープロよりもクラブやスイングには詳しいかもしれませんね。
そんなドラコン競技の第一人者、岡部健一郎プロによれば、最近はキャロウエイやヨネックスでもドラコン用のドライバーを販売しているとのこと。
「単純に言うと、ロフトが立ったクラブが欲しいわけですよ。9度のドライバーで打つとスピンがかかり過ぎてボールが吹き上がってしまい、飛距離を稼げません。できれば6度ぐらいのドライバーがいいですね」。
ルール無用だった頃はロフトが立ったドライバーがないので、メーカーの技術者に頼んで、ネックを少し曲げて無理矢理立てて使っていたという岡部プロ。ありがたいことに、最近はネックにロフトの調整機能。通常“カチャカチャ”が付いているため、9度でも7.5度になるし、7.5度なら6度にまでできるといいます。
「ボールが上がらないと思うかもしれませんが、この世界のトップクラスなら3~4度のロフトでも上げるでしょうね」(岡部プロ)。なんとも恐ろしい世界であります。
Rフレックスのシャフトを使うプロもいる
ヘッドはロフトの小さいクラブが喜ばれるドラコンの世界ですが、そのヘッドに装着されたシャフトに関してはどうでしょうか。
最近はハードヒッタ―向けのシャフトも数多く販売されていますが、実はドラコンプロが好む傾向は大きく2つに分かれるそうです。
「硬いシャフト派と軟らかいシャフト派ですね。硬い方はトリプルエックスがいいと言って使っていますが、反対にRフレックスのシャフトがいいという人も結構いるんです」
ドラコンプロのようなパワーヒッターがRシャフトなんて使おうものなら、バキッと折れそうな気がするでしょう。ところが、最近のカーボンシャフトは優秀なので、そう簡単には折れないとのこと。むしろ、大きくしなるぶん、タイミングさえ合えば飛距離を稼げるそうです。
また、クラブを握るグローブについてですが、昔は手が滑らないように松ヤニを使う選手もいましたが、それだとグリップがぐちゃぐちゃになるので、最近は濡れると滑らなくなる皮のグローブを使用する選手が増えているそうです。
手が滑らなければ、クラブを軽く握れるため、そのぶんヘッドスピードは増し、飛距離が伸びるといいます。
さらに、スパイクに対しては一般ゴルファーでもこだわる人は少なくないと思いますが、ドラコンプロにとってはかなり重要なようです。
「私の場合、プライベートラウンドでもそうしていますが、左足の鋲(びょう)を1つ抜いています」と岡部プロ。左足を壁のように動かなくするよりも、左足をギュンと動かして、インパクト後はスムーズに腰を回転させたほうが、ヘッドスピードを上げられるからです。
バックスイングでは右足が動かないように地面をしっかりとグリップしますが、ダウンスイングで左足が地面をグリップすると、逆にスイングのパフォーマンスが落ちるとのこと。最近はアドレスから左足を少し後ろに引いて腰を回す人は多いものの、足が芝に引っかかると腰の回転がやはり止まるようです。
ちなみに、ドラコンでも鉄のビョウは禁止されています。やっぱり、飛距離を稼ぐには細かい部分にもこだわりが必要なんですね。
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