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- 「ビビッてないで壁ドンだよ!」 藤本麻子が優勝経験を持つ“ハウスキャディー”の助言でバーディー量産
国内女子ツアー「資生堂レディス」2日目、藤本麻子(ふじもと・あさこ)が4バーディー、ノーボギーの68で回り、通算5アンダーでフィニッシュした。会心のプレー内容の裏には女性ハウスキャディーのアドバイスがあった。
「今週は優勝しますよ!」
◆国内女子プロゴルフ<資生堂レディスオープン 6月29日~7月2日 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県) 6605ヤード・パー72>
ツアー通算1勝の藤本麻子が大会2日目に4バーディー、ノーボギーと完璧なゴルフを見せ、通算5アンダーでフィニッシュした。

前半3番、4番のパー4で連続バーディーの後、7番パー5で1.5メートルのバーディーパットを沈め、後半も13番パー5でピンまで58ヤードの3打目を5メートルに寄せ、ここでもバーディーを奪った。
ショットもパターもさえたが、背景にはハウスキャディーの助言で思い切りの良さが出たからだった。
「今週はこのコースの女性ハウスキャディーさんなのですが、出会ってひと言目が『今週は優勝しますよ!』って言ってもらえて。そこからラインもテキパキと教えてくれました。キャディーさんにここだよと言ってもらえて何となくイメージが合ってきました」
スタートホールで初めて顔を合わせたキャディーだが、「グリーンのラインは基本的に浅めに読んでくれるので、強気でいける」とアドバイスを聞き入れた。
そもそも藤本は「素直に1回聞き入れる」タイプ。「何かいらないなと思ったら全然スルーできます。いい情報は入れて、スルーもできるので、言われたほうがいいかもしれない」と今回のハウスキャディーとの相性も結果につながっているのかもしれない。
そのうえでこんなエピソードも教えてくれた。
「昨日(初日)バーディーパットをショートして、微妙な1.5メートルのパットが残ったときに『ビビッてないで壁ドンだよ!』って言われて。それでバン!って打ったら入った(笑)。すごく新鮮で、最近はこういうこともない感じです。次はグリーン上でどんなアドバイスがくるかなって楽しみにしています」
久保谷健一の「キヤノンオープン」優勝時のキャディーだった
その女性ハウスキャディーがどんな人物なのか気になった。
「元々藤本麻子さんのファンで、帯同がいないからそれなら私が立候補させてもらおうかとお声がけさせてもらいました」と話す竹内直子(52)さん。
戸塚カントリー倶楽部のハウスキャディーで、聞くと久保谷健一選手が男子ツアー「キヤノンオープン」で優勝した時のキャディーを務めたという。キャディー歴は20年近くで、優勝経験もあるだけにアドバイスも頼もしい。
“壁ドン”の話を伝えると恥ずかしそうに笑っていたが、「本当に(藤本選手は)ゴルフに一生懸命ですごくマジメ。フィーリングが合っているし、自然体のままプレーできています」と笑顔を見せる。
明日以降もきっと喝の入ったアドバイスをするのだろう。藤本もそんな言葉を楽しみにしながら、優勝争いに加わるつもりだ。
藤本 麻子(ふじもと・あさこ)
1990年5月28日生まれ、岡山県出身。10歳からゴルフを始め、09年のプロテストに合格。11年の「伊藤園レディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝を成し遂げた。所属はフリー。
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