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「最近まで“ザックリ・トップ”を恐れていた」ホブランが米年間王者と26億円獲得 半年で雑なゴルフを卒業できた理由
ビクトル・ホブランがPGAツアーの今季最終戦、ツアー選手権に勝利し、初の年間王者を戴冠。同時に約26億円のビッグボーナスを手にした。しかし、彼が生まれ育ったノルウェーは冬は雪に閉ざされ、ゴルフをプレーできるのは半年しかない。そんな環境から、ホブランはいかにして世界最高峰ツアーのトップに立ったのか。
「グリーンの真ん中を狙うゴルフの単調さこそが実は最強」

小技の技術指導と並行して、メイヨーは統計や分析を得意としているツアープロのエドアルド・モリナリにホブランのデータ収集と分析を依頼した。すると、モリナリは興味深い分析結果を示してきたという。
精度の高いアイアンショットでピンそばをとらえるときも、グリーン周りから寄せワンを試みるときも、ホブランは往々にしてアップ&ダウン(寄せて、入れる)がほぼ不可能な難攻不落のスポットばかりを狙っていることが統計的に実証されたのだそうだ。
「自分で自分の次打を無駄に難しくしている」
それは、1打の重みが果てしなく重く、グリーンの難度が果てしなく高いPGAツアーにおいて、ホブランが大損していることを意味していた。
それからは、ショットも寄せも「一番やさしいスポットを狙え」がホブランとキャディー、コーチのメイヨーの合言葉になった。
ひたすらピンを狙うゴルフは、大観衆を沸かせるエキサイティングなゴルフなのかもしれないが、どんなにギャラリーを沸かせても、それが勝利につながるわけではない。
「グリーンの真ん中を狙うゴルフは一見、イージーでつまらないゴルフのように感じるかもしれない。でも、その単調さこそが実は最強で、それが最も賢い攻め方であることを、今季の僕は学び、実践してきた」
実際、ホブランは今年のメモリアル・トーナメントでも、BMW選手権でも、ツアー選手権でも、「グリーンの真ん中に乗せてパーを取っていく」という抱負を語っていた。
「1打ミスしても、それがこの世の終わりではないと考え、『気楽に行こうぜ』と思えるようになった。そうしたらゴルフが、以前よりイージーに感じられるようになった」
やさしいスポットを狙おう。気楽に行こう。イージーに考えよう。そうやって考え方を変えたことで、ホブランのメンタルは以前にも増して強靭になった。
そんな変化を遂げた今季のホブランは、23試合中予選落ちは一度もなく、プレーオフシリーズのラスト2試合は、どちらもスクランブリング(パーオンできなかったホールをパーかバーディーで上がる確率)1位で、フェアウェイキープ率も1位になった。
そして、今季3勝、通算6勝を挙げ、年間王者に輝いて1800万ドルのビッグボーナスを手に入れると、ホブランは満面の笑顔で相棒キャディーと抱き合い、「ワッハッハ」と大きな声で明るく笑った。
26億円の笑顔が「やさしい狙い、気楽なゴルフ」から導き出されたことは、私たち一般アマチュアゴルファーの夢や希望も膨らませてくれるのではないだろうか。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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