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- 渋野日向子がティーイングエリアで“ウロウロ”の理由 アマチュアが見習うべきショットまでの一連動作
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍(いしい・しのぶ)氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。独自の視点で分析する。今回注目したのは、米女子ツアー「CPKC女子オープン」に出場した渋野日向子(しぶの・ひなこ)です。
ティーアップした後、デコボコがあって構えづらい経験は?
8月24日から27日の日程で、米女子ツアー「CPKC女子オープン」が行われました。通算9アンダーで並んだコ・ジンヨン選手とのプレーオフを制したのは、メーガン・カン選手でした。
ラオス・モン族の両親を持つアメリカのカン選手。14歳で「全米女子オープン」に出場するなどジュニア時代から活躍し、2015年にプロ転向しました。その後、なかなか勝利に恵まれずにいましたが、今回のカナダのナショナルオープン「CPKC女子オープン」で念願の初勝利を挙げました。優勝が決まった直後は、チョン・インジ選手やハンナ・グリーン選手、アリセン・コープス選手らが祝福に駆けつけました。多くの仲間から愛されていることが分かる感動的なシーンでした。
今大会には、日本勢が7名出場。勝みなみ選手、野村敏京選手、西村優菜選手は残念ながら予選落ちでしたが、笹生優花選手は8位タイフィニッシュ。畑岡奈紗選手は13位タイ、古江彩佳選手は36位タイ、渋野日向子選手は50位タイという成績を残しています。
そんな今大会で目に留まったのが、渋野日向子選手のティーアップまでの一連動作です。
あるホールのティーイングエリア。左手にドライバー、右手にそのまま地面に刺せる状態でボールとティーを持った渋野選手は、ティーイングエリアを前後左右に歩き、2、3か所で“仮のアドレス”をつくります。その後、“本アドレス”をする場所を見つけ、右手のボールとティーをスッと刺してティーアップしました。
渋野選手はなぜ、ティーアップ前に “ウロウロ”していたのでしょうか?
みなさんはティーアップした後、「地面にデコボコがあって構えづらい」「足がティーマーカーにぶつかる位置にティーアップしてしまった」といった経験をしたことがありませんか?
ティーアップし直すのが面倒な場合は“仮アドレス”してみる
違和感がある時は、別の場所にティーアップし直せばいいのですが、少し煩わしいですよね。また、「ティーアップし直すのが面倒で、そのまま打ってミスしてしまった」という経験がある人もいるかもしれません。
ティーアップからアドレスまでの一連動作をスムーズにするには、渋野選手の“仮アドレス”がオススメです。ボールとティーをそのまま地面に刺せる状態で手に持ち、「この場所でアドレスしたらどうかな」と、スタンスをする場所を仮に決めたら、ティーアップする辺りにヘッドをポンと置いてみてください。
足元にもヘッド側にも違和感がなければ、そのままティーアップすればいいし、少しでも「何かおかしいな」と思ったら、前後左右にズレて具合の良い場所を探しましょう。この方法なら一連の流れがスムーズにできるはず。スマートにティーショットが打てますよ。
渋野 日向子(しぶの・ひなこ)
1998年生まれ、岡山県出身。2019年のAIG全英女子オープンでメジャー初制覇。同年は国内ツアーでも4勝をマークし、賞金ランキング2位と躍進した。2020-21シーズンは、スタンレーレディスゴルフトーナメント、樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで勝利。昨季は米ツアーを主戦場に戦った。国内ツアー通算6勝。サントリー所属。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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