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- ゴルフ場へのクレームは「来場者→来場者」がほとんど!? 一体どんな声が寄せられているの?
ゴルフ場に入るクレームは、ほかの利用者の行動に関係するものが多いといいます。一体どのような内容なのでしょうか。
最近のゴルファーは「スキルだけうまい」人が多い!?
ゴルフ場は緑に囲まれていて静かな環境ということもあり、平和で穏やかな雰囲気の中でゴルフを楽しみたいと足を運ぶ人がほとんどです。
しかし、時には利用者からゴルフ場に対してクレームが入ることもあり、その理由はスタッフに対してではなくお客様(ゴルファー)が原因となっていることが多いようです。
ゴルフ場へのクレームのなかでも、特に目立つものはどのような内容なのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ゴルファーに対するクレームは、マナーを守れていない人に向けたものが多いです。とりわけ、ここ数年でゴルフを新たに始めた人たちによるものが目につきます」
「コロナ禍によって、感染リスクの低い屋外で、なおかつ1人からでも気軽にスタートできるゴルフに注目が集まりました。新規でチャレンジし始めた人と昔少しゴルフをかじっていて久々に再開した人を合わせた人数は、70万人とも80万人ともいわれています」
「なかでも、前者に該当する人たちはインドアでのスクールやレッスンプロが配信しているYouTube動画、ゴルフに関するテレビ番組など、今までとは異なる形態で、多様な教材の中からノウハウを学んでいます。駅前や市街地にもシミュレーションゴルフや小規模な打ちっ放しが増えたことで、すぐに実践に移せる『ボールを打つ』ことに関しては、非常に短期間で習得できるようになりました」
「ところが、ゴルフはただ単純にボールをまっすぐ遠くへ飛ばせばいいというものではありません。ルールやマナーをしっかりと覚え、ほかのゴルファーに対する思いやりを持つことも重要視されます」
「ボールをきれいに飛ばすための方法は様々なところで学べます。しかし、所作や振る舞いに関する情報源は比較的少ないのが現状です。スキルに加えてルールやマナーにも精通している上級者から見れば、スキルだけに固執しているビギナーに苦言を呈したくもなるのでしょう。『マナーを守れていない人がいる』などと、ゴルフ場に苦情を入れるケースが目立ち始めています」
実際のクレームの内容とは…
実際にゴルフ場では、ビギナーのどのような行動が原因となって、ほかのゴルファーからクレームが来ているのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「テレビで放映されている、トーナメントのワンシーンに影響を受けているビギナーが多いと聞いています。試合に出場するプロたちが、ティーイングエリアで何回も素振りをしたり、グリーン上でパッティングのラインを様々な方向から確認しているのを見たことがあるでしょう」
「ビギナーの中にはそのような行為が強く印象に残り、『ゴルフってこんなペースで進めるのか』と勘違いして、マネしてしまう人がいるようです。ティーショットやパッティングに必要以上に時間をかけてスロープレーを助長させ、知らず知らずのうちに後ろの組に迷惑をかけてしまう。そのせいでマーシャルなどに『何とか対応してくれ』とクレームが入るケースが、全国のゴルフ場で増加傾向にあると聞いています」
「プロがしゃがみこんでグリーンの芝目を入念に読んでいる姿を見て『かっこいい!』と感じ、マネしたくなる人もいるかもしれません。しかし、ショットで飛距離が稼げずに時間がかかりがちなビギナーにとっては、さらに余計なタイムロスを増やすだけになり、ムダな行為でしかないでしょう。『ゴルフ場はみんなで使うもの』としっかり肝に銘じたうえで、周りの利用者を待たせない速やかなプレーを心がけるべきです」
「ほかにも、ラウンドするうえで必ず覚えておくべきマナーがあります。『バンカーからボールを打った後はレーキを使って足跡やショットの後をならす』『ディボット跡を作ってしまったら、目土をかけたりターフを戻したりする』『ボールマークができたらグリーンフォークで修復する』などが代表的です」
「特に、ボールマークは夏場になると30分放置しただけで周辺の芝が枯れ、グリーンの面が剥げてしまう恐れがあります。最近ではグリーンフォークを携帯していない人も多いですが、良識あるゴルファーになりたいのであれば絶対に持ち歩くべきです」
ビギナーは、ボールを前に飛ばすことに夢中になったり、スコアをよくすることに意識が集中しがちです。ゴルフ場は「公共の場」である点をしっかりと理解し、「厄介者」や「非常識」と思われないためにも、少しずつルールやマナーも勉強していきましょう。
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