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- 岩井千怜の1ホール「14」打はなぜ起きた!? 他にも存在する「2ケタスコアを誘発する魔のホール」とは?
「ゴルフ5レディス」2日目、16番ホールで実力者・岩井千怜が池ポチャ5回の「14」打という大叩きを喫し話題になりました。実はこのホール、初日にも武尾咲希が「10」打の大叩きをしている「魔のホール」。そこで、大叩きが頻出する「魔のホール」について調べてみました。
武尾咲希も初日に同ホールで「10」の大叩き
北海道のゴルフ5カントリー美唄コースで開催された「ゴルフ5レディス」の2日目16番パー4で岩井千怜がまさかの「14」を叩いてしまった。すでに4勝を挙げている売り出し中の新星を飲み込んだこの16番、実は女子ツアーでも1、2を争う“魔のホール”なのである。
問題の16番はどのようなホールなのか。距離は355ヤードと比較的短いが、大きく左にドッグレッグしており、左サイドにはティイングエリアの前からグリーンに至るまで大きな池が待ち受けている。ティーショットは池越えで打っていく形になるわけだ。
岩井は1打目を池に入れ、残り210ヤードほどのラフにドロップして3打目に臨んだが、ここからまさかの池4連発。12オン2パットの「14」となってしまった。
1ホールの「14」は全ホールのスコアを正式に記録として残し始めた1990年以降では2017年「NEC軽井沢72トーナメント」初日5番ホールでの山田成美の「15」に次ぐ歴代2位タイのワーストスコアである。
ちなみに、1989年以前では確認できている範囲に限るが1989年の「anクイーンズ」初日15番ホールで伊藤玲子が「16」を記録したことがある。
今年の「ゴルフ5レディス」16番で泣いたのは岩井だけではない。初日にも武尾咲希が「10」を叩いている。詳細は分からないが、池が関与していることは間違いないだろう。
さらに言及すると、このホールで2ケタのスコアが記録されたのは今年だけではない。ゴルフ5カントリー美唄コースは2004、06、07、13、17年にも「ゴルフ5レディス」の会場になっており、開催時に3回も2ケタスコアが出ていたのだ。
最初は初開催となった2004年の初日で、賞金女王2回の実績を誇る福嶋晃子が「10」を叩いた。第2号は2007年2日目に当時アマチュアの綾田紘子が「10」、第3号は2013年の最終日に出現している。その選手は福嶋晃子の妹・浩子でスコアは「12」だった。
そして今年の2回を加えて計5回となったわけだ。
ヨネックスCCの1番ホールは過去7回も2ケタスコアを記録
1990年以降で最も多く2ケタスコアが出ているホールは1999年から2022年まで「ヨネックスレディス」を開催したヨネックスカントリークラブ1番パー5で7回記録されている。
2番目に多いのは「ブリヂストンレディス」の会場、中京ゴルフ倶楽部石野コースの6番パー5で6回である。ゴルフ5カントリー美唄コース16番の5回はグレートアイランド倶楽部5番パー5(伊藤園レディス)、熊本空港カントリークラブ18番パー5(KKT杯バンテリンレディス)と並ぶ3番目の多さだ。
ただし、上位の5コースの中でゴルフ5カントリー美唄コースだけが異なる点がある。他の4コースはトーナメントを20回以上開催しているのに対してゴルフ5カントリー美唄コースは6回しか開催していないということだ。
何ラウンドに1回の割合で2ケタスコアが出ているのかを算出すると、ゴルフ5カントリー美唄コース16番は3.6ラウンドに1回となり、5コース中1位だ。2位が回数では1位のヨネックスカントリークラブ1番の9.7ラウンドに1回だから、大差である。
そもそも、女子ツアーで2ケタスコアが出るのは平均して年に7~8回程度しかない。年に20回程度出るホールインワンより、よほど珍しい出来事なのだ。
そんな2ケタスコアが3.6ラウンドに1回も出るのだからもうこの16番は“魔のホール”というしかない。前述したように距離は355ヤードしかなく、バーディも少なからず出る。今年の平均ストロークは4.1694で難易度は18ホール中3番目。特別難しいというわけではなかった。だが、一度歯車が狂えば実力者であっても悪魔に魅入られたように次々と池に打ち込んでしまうのだから恐ろしい。
実は、今週「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」が開催されるパサージュ琴海アイランドゴルフクラブにも“魔のホール”が存在する。3番パー4だ。
前回、同コースで「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」が行われた2015年に、このホールで3人もの選手が「11」を叩いているのだ。1大会同一ホールで2ケタスコアが3回も記録された例はこれまで2回しかないが、その1回がこの3番パー4なのである。
今週も“魔のホール”がキバをむくのか。選手たちがどう立ち向かうか注目したい。
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