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- 小祝さくらが惜敗で3度目のメジャー2位! 過去に一番“メジャーで2位”を経験した選手は誰?
神谷そらの初出場初優勝で幕を閉じた、今季2戦目の女子メジャー「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」。神谷に敗れた小祝さくらは3度目の「メジャー2位」となった。そこで、あまり注目されることのない「メジャー2位」の記録を集めてみた。
「メジャー2位」記録トップは大迫たつ子の9回
国内女子メジャーの「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」はルーキーの神谷そらが初出場初優勝を果たした。
新メジャーチャンピオンについてはあちこちで報じられているので、ここでは敗れた小祝さくらサイドからメジャーの2位についてのデータを掘り下げていきたい。
メジャーにおける小祝の2位は2020年「日本女子オープンゴルフ選手権」、2021年「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」続く3回目だった。

優勝者に関しては「メジャー何勝」と称されて大きな勲章になるし、勝利数が多いほどビッグネームとしてファンの記憶にも残る。米男子ツアーでのメジャー最多勝は18勝を挙げているジャック・ニクラス(米国)であるし、国内男子は尾崎将司が19勝で群を抜いている。ともにゴルフファンなら知らない人はいないくらいの存在だ。
国内女子は樋口久子が17勝でトップ。2ケタに達しているのは樋口1人しかいないから、まさにケタ違いの実績を残しているわけだ。
では、国内女子メジャーの2位ランキングはどうなっているのだろうか。
トップは大迫たつ子の9回、2位は岡本綾子の8回、3位はト阿玉(台湾)の7回とトップ3には永久シード選手(通算30勝以上)がずらりと並んだ。この3人はいずれもメジャーで5勝以上を挙げている。
4位は6回で山崎小夜子、福嶋晃子、申ジエ(韓国)と3人いる。5回は日蔭温子と横峯さくらの2人。4回は樋口久子、不動裕理、宮里藍ら7人だ。小祝の3回は彼女らに続き歴代16位タイにあたる。現在20歳代の選手に限れば3回以上は小祝1人だけだ。
前述したように、小祝は2位になった大会がすべて違う。このように異なる3大会で2位を記録した選手は小祝で17人目だった。
すべてのメジャーで「2位」になった選手は過去に一人だけ
では、国内女子メジャー4大会すべてで2位を記録している選手はいるのだろうか。即答できる方はよほどの女子ツアー通だろう。
答えはたった1人。それは海外メジャー7勝の実績を誇り、世界ランキング1位にも長く君臨した朴仁妃(パク・インビ、韓国)だ。

意外と思われる方が多いかもしれないが、朴は2010年から3年間、日本を中心にプレーしていた。そして2012年に年間メジャー4大会すべてで2位という、何とも表現のしようがないすごい記録を残しているのだ。ちなみに、4大会すべてで優勝している選手は今のところ現れていない。
ここまで書いてきたように、メジャーで2位が多い選手というのは名のとおった選手ばかりである。評価されるのは圧倒的に優勝者であり、「2位は誰も覚えていない」といういい方がされることもある。
だが、実力があるからこそ何度も2位に入っているというのもまた事実。メジャーの2位3回は小祝が現在の女子ツアーを代表する選手の1人であることを証明するデータでもあるのだ。
それでも、まだメジャーで勝利がない小祝は今回の2位でタイトルを手にしたい思いが一層強くなったことだろう。最後に、明るい未来を感じることができるデータを紹介したい。
小祝のようにメジャーの優勝がないまま3大会で2位を記録した選手の中に福嶋晃子がいる。メジャーで何度も苦い思いを経験していた福嶋は1997年の「日本女子プロ選手権」に勝って呪縛から逃れ、メジャー3冠を達成している。
あと一歩でメジャータイトルを逃し続けてきた選手は一度殻を破ると福嶋のように快進撃するケースがある。小祝も、それに続いてほしいものだ。
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