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ドライバーの変更、コーチとの決別、親離れ…絶不調のJ・トーマスが試行錯誤の末つかんだ復活の兆し
PGAツアーの「フェデックスカップ・フォール」第1戦、フォーティネット選手権は、25歳の米国人選手、サヒース・ティーガラの見事な初優勝で幕を閉じたが、もう一つ注目されたのは、絶不調に陥っているジャスティン・トーマスが復活優勝を果たすのかということだった。
ファウラーもグローバーも苦闘の末、復活優勝を遂げた

今季の大復活劇と言えば、すぐに思い出されるのは、リッキー・ファウラーだ。
2020年ごろからスランプに陥ったファウラーは、その後、コーチを変え、キャディーを変え、スイングも変えて、試行錯誤を繰り返しながら、さまざまなチェンジを試みた。
その成果はなかなか現れなかったが、ファウラーはどんなときもプロゴルファーとしての自分の原点を信じ続けてきた。
「誰かのために戦いたい。誰かのために勝ちたい。そうでなければ、僕がプロゴルファーでいる意味はない」
自分は、そうあるべき。自分なら、そうできる。そう信じ続けた強い気持ちが、今年7月のロケットモーゲージクラシックで挙げた4年ぶりの復活優勝につながった。
09年の全米オープン覇者、ルーカス・グローバーは、その後イップスに苦しみ、愛妻がDVで逮捕されるという私生活上の問題とも向き合ってきた。
そして今年、ウインダム選手権とフェデックス・セントジュード選手権で2週連続優勝を挙げ、43歳にして大復活劇を披露し、大きな注目を浴びた。
これまで、イップスに苦悩させられたトッププレーヤーは枚挙に暇がない。ベン・ホーガン、サム・スニード、トム・ワトソン、ベルンハルト・ランガーやアーニー・エルスも、イップスに悩まされた。とりわけ、06年マスターズの初日の1ホール目で、わずか60センチから6パットしたエルスは悲惨だった。
「あのときは、恥ずかしさと情けなさで混乱して、頭の中がぐちゃぐちゃになった」
歴代の名選手たちがイップスを克服できたきっかけの多くは、「グリップ方法を変える」「構え方を変える」「パターを変える」といったものだったが、最終的には「自分はもう大丈夫。イップスは治ったと思えるようになった」こと。そう信じることで、イップスを乗り越えることができたと振り返った。
グローバーの場合も、彼の長年のマネージャーが「メジャーリーグのピッチャーのイップス治療を専門としている元ピッチャー」という人物にたどり着き、その人物の指導を受けたことが、イップス克服の直接的なきっかけだった。
しかし、どんなに素晴らしい指導や治療を受けたとしても、受ける本人の心が揺れたままでは、暖簾に腕押しになってしまう。
「一番大切だったのは、自分ならできると信じ通したこと。決して諦めなかったこと。頑固なほどに自分を信じ続けたことが、僕が復活できた最大の理由だった」
気は心。ゴルフはメンタルなゲーム。イップス克服もスランプ克服も、心の持ち方こそが、カギになる。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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