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- 2メートルを外す人に共通する“手打ち”の正体… 山下美夢有のテンポでパッティングはここまで変わる
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、米女子ツアー「クローガー・クイーンシティ選手権 by P&G」を日本勢最上位の3位で終えた山下美夢有(やました・みゆう)選手のパッティングに注目しました。
「ワン、ツー」が生む抜群の再現性
米女子ツアー「クローガー・クイーンシティ選手権 by P&G」は、昨年のプロデビュー戦で初勝利を挙げたイングランド出身のロティ・ウォード選手が通算2勝目を飾って幕を閉じました。
日本勢は8人が決勝ラウンドに進出し、山下美夢有選手が最終日に猛チャージ。同ツアーの自己ベスト「64」をマークし、今季最高の3位に入りました。

山下選手といえば、「ワン、ツー」のリズムでテンポよく振り抜くスイングが印象的ですが、そのリズムはパッティングでも同様です。
日本ツアーを主戦場にしていた時代も小気味良いストロークで、2023年、24年と平均パット数(パーオンホール)1位を獲得。米ツアーのルーキーイヤーとなった昨季も同部門6位に入り、パット巧者ぶりを証明しています。
この「ワン、ツー」のリズムによるテンポのいいストロークは、インパクトで緩んでしまう人や、ショートパットに苦手意識がある人にこそ参考にしてほしいポイントです。まずは山下選手と同じスピード感を意識し、2メートル前後のパットを打ってみましょう。
振り幅が大きくなって距離感が合わなかったり、ストローク中に緩んで打ち出し方向がズレたりする場合は、手先主体で動かしている可能性があります。動きが小さくなるほど、ごまかしは利きません。体と腕を一体化させなければ、狙ったタッチと方向で転がすことは難しくなるのです。
手元の位置でストローク軌道は変わる
そのために重要なのが、アドレス時の手元の位置です。骨盤から前傾し、腕を自然に垂らした状態でパターを握るのが基本。グリップは生命線に沿わせるように握りましょう。この形ができると腕と体がシンクロし、緩やかなアーク軌道を描きやすくなります。
一方で、手元が肩の真下より内側に入ると、始動でヘッドがアウトに上がりやすくなります。逆に外側にあると、フェースの開閉が大きくなりがちです。どちらも手で軌道を調整しようとする動きにつながり、体と腕の同調を妨げてしまいます。
「腕を自然に垂らすとグリップ位置が合わない」「ヒジを曲げないと握れない」という場合は、クラブの長さやライ角が合っていない可能性も考えられます。
パッティングの精度を高めるには、クラブに合わせるのではなく、自分の構えに合ったパターを選ぶことが重要。適正な長さとライ角のパターを使うことで、体と腕が一体化し、山下選手のようなリズムとテンポを再現しやすくなります。
ショートパットに不安がある人は、ストロークだけでなく、まずはパター選びから見直してみてはいかがでしょうか。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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