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- 昨年の日本女子OPは予選会すら出場できず… 好調キープの蛭田みな美が22年のリベンジへ好発進
「CAT Ladies」で初優勝を遂げた蛭田みな美が、メジャー「日本女子オープン」の初日を好発進しました。昨年は出場すらできなかった大会でリベンジを果たせるのか注目です。
エントリーすらできなかった昨年の日本女子OP
◆国内女子プロゴルフ<日本女子オープン 9月28日~10月1日 芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県) 6528ヤード・パー72>
「去年はエントリーできなくて出られなかったから、今年は出られてうれしいです」
日本女子オープン初日に4アンダーと好発進した蛭田みな美は、こういって笑った。
エントリーできなかったとはどういうことなのか。蛭田は、2020年大会では5位タイに入り、翌2021年の出場権を獲得している。

しかし、出場権がなかった22年は、地区予選から挑むつもりでいた。だが、「父がエントリーしようとしたら、もういっぱいだったんです。ギリギリとかじゃないのに」と苦笑する。
締切が過ぎていたわけでなく、早々に定員に達して締め切られていたため、スタートラインに立つこともできなかったという。やりきれない悔しさを抱えることになった。
日本女子オープン本戦出場権がなく最終予選の権利もない場合、プロは地区予選から挑むことになる。昨年の地区予選は4会場で開催。出場したのは全部で539人だったが、オープン競技とあって、プロだけでなくハンディキャップインデックス3.9以下のアマチュア(それ以外も一部ドリームステージから勝ち上がった者も出場できる)が294人も含まれている。
ここから最終予選を経て本戦という流れになるのだが、エントリーには定員がある。基本的に“早い者勝ち“で、蛭田は残念ながら出遅れてしまったというわけだ。
今年の蛭田はしっかりとエントリーを済ませ、6会場に増えた地区予選を6月に2位で通過。最終予選に駒を進めていた。だが、8月末の最終予選に挑む少し前に、「CAT Ladies」で初優勝して本戦出場権を獲得。“うれしい誤算”で最終予選に行く必要がなくなった。
そして迎えた大一番での好発進。インスタートの出だし10番パー4は、雨で重くなったラフにティーショットを入れ、2打目もラフ。残り30ヤードの3打目を1メートルに寄せてパーセーブすると、続く11番パー4で3メートルのバーディー。
16番パー4でも6メートルのパーパットを沈めており「ホントにいいパーパットが入ってくれたので、流れを作れたのだと思います」と、振り返った。
終わってみればボギーフリーの4アンダー。初優勝の前から安定してきたフェードボールがこれを支えている。
「前はドローボールを右からの風で持っていかれていたけど、今はフェードでぶつけられるイメージができている」と、自信をのぞかせる。
優勝後は9位タイ、5位タイ、棄権、11位タイと上位フィニッシュをキープしている。中でも日本女子プロゴルフ選手権では優勝も狙えそうな位置で戦い続け、5位タイと最後まで踏ん張った。
この時「メジャー(公式戦)でトップ10に入れてよかった」と話していたが、今度こそ頂点を狙いたいところ。今大会の最終的な結果が「優勝」なら、出場すらできなかった昨年を考えれば最高のリベンジになる。
蛭田 みな美(ひるた・みなみ)
1997年7月15日生まれ、福島県出身。2016年プロテスト合格。学法石川高校時代の2014年に女子アマチュアゴルフ最高のタイトルである日本女子アマ選手権を制覇。プロでも活躍が期待されたが、22年までシード権には手が届かず。肉体とパッティングの改造をして臨んだ23年シーズン、「CAT Ladies」で初優勝を果たす。ユアサ商事所属。
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