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マキロイが相手キャディーに激怒する動画が拡散 原因は“誤報”のはずが実は真実!? 騒動は思わぬ展開へ
欧州チームの勝利で幕を下ろした2年に一度の米欧対抗戦、ライダーカップ。盛り上がりを見せた大会とは別に、大きな話題となったのがローリー・マキロイによる“場外乱闘”だ。世界中に拡散したマキロイが米国チームのキャディーに大激怒する場面は、なぜ起きてしまったのか?
ノーキャップのカントレーを茶化す目的の“ウエーブ”
「ライダーカップ」は、96年の歴史を誇るゴルフ界の伝統的な米欧対抗戦である。
開催は2年に1度。戦いの舞台は米欧間で交互に移され、初日と2日目はフォーサムマッチとフォーボールマッチ、3日目はシングルスマッチで競われる。
今年は9月29日から10月1日の3日間、イタリア・ローマのマルコシモーネCCで開催され、欧州チームにとってはホーム戦、米国チームにとってはアウェイ戦となった。

大会2日目の夜。クラブハウス前の車寄せで、欧州チームのローリー・マキロイが米国チームのキャディーに今にもつかみかかりそうな勢いで怒声を上げ、チームメイトのシェーン・ローリーが大慌てで制止しながらマキロイを車に押し込む様子をとらえた動画が世界中に拡散された。
SNSなどで、この動画を目にしたゴルフファンは、日本でも少なくなかったのではないだろうか。「いったい何があったのですか?」という問い合わせは、私のところにも続々と寄せられた。
一大騒動の発端となったのは、ある英国メディアが発した報道だった。
米国チームのパトリック・カントレーは、ライダーカップ初日からキャップを被らずにプレーしていた。
すると、ある英国メディアは「ライダーカップでは賞金が出ないことに抗議する意味で、カントレーはチームの帽子を被ることを拒否している」と報じた。
この報道を受けて、マルコシモーネのギャラリーは、2日目もノーキャップでプレーしていたカントレーを目にするたびに、みな自分の帽子を手に取り、カントレーに向かって帽子を振る「ウェーブ」を始めた。それは、ローマの大観衆が米国のカントレーを茶化し、野次るために開始した行動だった。
いきなり激怒され、呆気に取られるJTのキャディー
カントレーは2日目午後の最終マッチをウインダム・クラークとペアで戦い、欧州チームの対戦相手はマキロイ&マシュー・フィッツパトリックだった。
マッチの勝敗は18番まで持ち越され、カントレーが長いバーディーパットを奇跡のように沈めた瞬間、カントレーの相棒キャディーのジョー・ラカバは、いきなり自分のキャップを取り、大観衆に向かって振り始めた。
大観衆もこのときばかりはラカバと一緒になって帽子を振り始め、グリーン外で見守っていた米国チームのキャプテンも他のメンバーも、みな一斉に帽子を振った。その場は、ラカバの指揮の下、ウェーブの嵐になった。
ラカバは、一日中、自分たちが浴びせられ続けた「ウェーブ」を咄嗟に逆手に取り、大観衆を米国チームのために沸かせ、興奮しながら18番グリーン上を練り歩いた。
しかし、そのタイミングは実は最悪だった。というのも、欧州チームのマキロイが、まだバーディーパットを残していたのだ。
大喧噪の中、マキロイは黙って自分のラインを読んでいた。だが、ついにラカバに声をかけ、自分の視界の外に出るよう促したそうだ。「でも、彼はなかなか動かなかった」。
ラカバは、フレッド・カプルスやタイガー・ウッズの相棒を長年務めた熟練キャディーだが、「そんなベテランキャディーが、プレーを終えていない選手がいた中で、あんな行動を取ったことは信じがたい。対戦相手へのリスペクトがまったくない」。マキロイの怒りは頂点に達した。
そしてマキロイはバーディーパットを沈めることができず、2日目の最終マッチは米国チームに奪われる結果になった。
マキロイ激怒の様子をとらえたあの動画のシーンは、その夜、クラブハウス前の車寄せで起こったものだった。
とはいえ、マキロイが怒声を浴びせていた相手は、グリーン上でウェーブの嵐を起こしたラカバではなく、ジャスティン・トーマスのバッグを担ぐジム“ボーンズ”マッケイだった。ボーンズは「何が何だか分からない」という様子で、ただただ呆気に取られていた。
マキロイを乗せた車がその場を去ってから数時間後の深夜のこと。「ラカバが『明日の朝、マキロイと1対1で会って話をしたい』と記したメールを欧州チーム宛に送った」と、一部の米メディアが報じた。
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