「あんなに緊張したのは初めて」
◆国内女子ゴルフ<NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 10月19~22日 マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県) 6495ヤード・パー72>
小祝さくらが17日の公式練習後に取材に応じ、今大会を最後に日本ツアーから引退するイ・ボミとの思い出について語った。
初めてイ・ボミと回ったのは2016年のニトリレディス。当時、アマチュアだった小祝に対して、ボミは前年に初の賞金女王のタイトルをとった人気絶頂の時代。

「この時がすごく印象的で、試合も優勝争いしていたし大ファンでした。あんなに緊張したのは初めてで、近くでプレーできて最高でした」
この時の思い出はまだある。「私がまだアマチュアで、そんなに話すこととかはなかったのですが、ショートホールで打ったあとにボミさんがかけ寄ってきて『日焼け止めのスプレーの音が気にならなかった?』ってわざわざ聞きにきてくれたんです。その時に本当に心優しい人なんだなって思いました」
プロ入り後は何度もイ・ボミと回ることがあった小祝だが、そのたびに「昔はボミさんのようにかわいくて強くなりたい」と思っていたという。今では「誰にでも優しいし、ファンサービスもしっかりやるし、すべての人にやさしい。ずっと憧れの人でそんな選手になりたい」と語る。
イ・ボミのラストゲームで小祝は初日から同組となった。共にプレーできる喜びをかみしめ、「ボミさんのファンもたくさん見に来るし、邪魔しないようにしたい(笑)」と最後まで笑顔だった。
小祝 さくら(こいわい・さくら)
1998年4月15日生まれ、北海道出身。98年度生まれの“黄金世代”の一人として2017年にプロ入り。19年サマンサタバサガールズコレクション・レディースで初優勝。22年シーズンは2勝を挙げて、メルセデス・ランキング7位に。ニトリ所属。