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石川遼がPGAツアーで自身7年ぶりのトップ10フィニッシュ! 平田憲聖、久常涼も6位タイと日本勢奮闘
PGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」最終日、石川遼(いしかわ・りょう)が67をマーク。通算7アンダーで日本人選手最高位の4位タイで4日間を終えた。さらに、通算6アンダーで終えた平田憲聖(ひらた・けんせい)、久常涼(ひさつね・りょう)も6位タイに入り、同大会最多となる3人の日本人選手がトップ10入りを果たした。
4位タイにも満足できないのが今の石川遼
◆米国男子プロゴルフ〈ZOZOチャンピオンシップ 10月19~22日 アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県) 7079ヤード・パー70〉
最終18番パー5、3メートルのバーディーパットを決めた後、石川遼は右手の拳を握りしめた。
12番パー4で自らの判断ミスによるダブルボギーを叩いた悔しさを抱えながらも、最後まで自分のゴルフをやり切った充実感が心のどこかにあった。そんな思いが込められた握り拳だった。
ただ、納得はしていない。「まさかこんなに上位で耐えているとは思いませんでしたが、自分に対する評価は低いので、この順位でいいとは思いたくないです」。
数年前なら最終的に4位タイに入り、PGAツアーでは自身3度目のトップ10入りを果たしたことに満足げな笑顔を浮かべていたはずだ。
しかし、その順位で満足できない自分が今はいる。この5年間、それこそ土台からスイングを作り直してきた石川。試行錯誤を繰り返しながら、薄い紙を積み重ねるように自分のゴルフスタイルを築き上げてきたが、ようやく完成に近づいてきた。だからこそ、もっと上を目指したいのだ。
実際、今大会での石川のゴルフには期待感があった。前週の日本オープンで2位となり、ある種の手応えは感じていた。それが本物かどうかを試すのに、今大会はこれ以上ない機会だった。
3日目を首位と5打差の8位タイで終え、最終日にどこまでスコアを伸ばせるか。トップ10入りが見え、プレッシャーがかかる位置にいたことで、より自分のゴルフを見極めるには最適といえた。
そんな状況で石川は積極的なゴルフを見せ、8番ホールを終了した時点で3打伸ばすことに成功。ところが、9番からはボギー、バーディー、ボギー、ダブルボギーと出入りの激しいゴルフが続く。
気がつけばトップ20も怪しい順位となったが、14番608ヤードのパー5で会心のティーショットを見せる。残り距離が270ヤードで、数字だけ見れば338ヤードを飛ばした計算だ。
「すごくいいスイングができたので、残りホールでもこのスイングを続けられることだけを考えていました」。スコアを落としたことで無駄な力が抜けたのかもしれない。このホールから3連続バーディーを奪って見せた。
結果的に優勝したコリン・モリカワよりも1つ多い8バーディーを奪った石川。攻めのゴルフに関しては合格ラインを突破した。あとは、どのようにしてボギーやダブルボギーを打たないゴルフをするかが課題となる。
平田憲聖と久常涼もトップ10入り
その石川に1打及ばなかった6アンダーの6位タイでフィニッシュしたのが平田憲聖と久常涼だ。平田は中島啓太や蝉川泰果と同学年で、今季は日本プロゴルフ選手権を含むツアー2勝を挙げている。
「欲を言えばもう少し伸ばしたかったですけど、満足しています」。初出場にもかかわらず、好結果を残したことで得た自信は大きいが、「PGAツアーの選手は飛距離だけでなく、アプローチやパッティングもうまくて、その辺りが自分にとっての課題だと思いました」と反省も忘れない。
また、久常は昨年大会で1打足りずにトップ10を逃していただけに、今年はしっかりとそのリベンジを果たした。
昨年は国内ツアーで賞金ランキング24位に入りながらも、欧州ツアーのQTを受験。今季はその欧州ツアーを主戦場としながら、9月の「フランス・オープン」を制覇。日本人としては史上3人目となる同ツアーの優勝を飾っている。それがフロックではなかったことを自ら証明して見せた。「最終18番でバーディーを奪ったときは、うれしくて涙が出そうでした」と振り返る。
今大会でトップ10に入った選手には、次戦となる「ワールドワイド・テクノロジー選手権」の出場権が与えられる。石川、平田は出場する方向で考えているが、久常は見送る予定だ。
久常の場合、欧州ツアーでのポイントランキングが現在12位であり、10位以内に入れば来季のPGAツアー出場権が与えられる。それを取得するためにも、残り3戦の欧州ツアーで上位を目指す。
どちらにしても、今大会では勢いのある20代が日本にも出てきたことをアピールできたといって間違いない。
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