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- プロテスト不合格の選手は既に始動! “奨学金”争奪大会で優勝の横山珠々奈が200万円辞退のワケ
JLPGAプロテストで3打及ばず不合格となった横山珠々奈(よこやま・すずな)が“奨学金”として優勝に200万円が懸けられた「IKIGAI CUP」で優勝。しかし、賞金は受け取らず、アマチュアの身分を維持して来年のプロテストを目指すという。
プロテストに合格した選手も3名出場
プロテスト不合格から1週間もしないうちに、横山珠々奈(よこやま・すずな)が苦い経験を次のステップにつなげ、大きな自信を得た。
「ゴルフの素晴らしさを『IKIGAI』という観点で見直すと同時に、このゴルフの素晴らしさを世代を超えて推進していくリーダー養成を支援するために」とうたって開催された「IKIGAI CUP」(11月9日、山梨県・小淵沢CC 主催:KOBUCHIZAWA ART & WELLNESS IKIGAI PROJECT、シミックホールディングス株式会社)。
出場者は次世代のリーダー候補であるJLPGAプロテスト合格を目指す女子ゴルファーたちだ。「ゴルフだけでなく広い視野と教養ある人間形成をしてもらうための奨学金」として用意されたのは、総額600万円、優勝200万円の賞金だ。
先週行われたJLPGA最終プロテストに合格した河村来未、中野恵里花、神谷和奏の3選手も出場。残念ながら不合格に終わった選手もいる。すでにプロとしてツアー出場を経験している選手がいたり、アマチュア資格を保持したままの選手も見られる。ステータスはさまざまだが、ゴルフを通じて自分を磨いているという点では、共通する者たちがぶつかり合った。
八ヶ岳、南アルプス、富士山が真っ盛りの紅葉と青空のコントラストに美しく浮かび上がるなか、熱戦を制したのは7バーディー、1ボギーでプレーした横山だった。2位の伊波莉羅に2打差をつけての優勝だ。
横山も最終プロテストに出場した一人。合格には3打足りずに不合格となったが、「3日目、最終日にいいゴルフができたので、落ち込むよりも来年、この感じでプレーできたらという手応えをつかんだ感じです」と、その経験を糧にしている。
今回が3回目のプロテスト受験だった栃木県宇都宮市出身の20歳。プロとして試合に出ていたこともあり、今は地元でレッスンをしている父、健士さんの下で腕を磨いてきた。
「(今大会)出場はプロテストが終わってから決めました。ショットはずっと調子がいい。今日は前半、4~5メートルが入って流れに乗れたかな」と、この日はパッティングも冴えた。今後への気持ちは「テストに向けてというより、その先の試合に向けて調整する感じです。課題はパッティング。精度を上げる練習をします。しっかりカップに届かせるという強い気持ちが持てるように自信をつけるための練習も」と、勝って気持ちを引き締める。
ただ、残念ながら、200万円の“奨学金”を手にすることはかなわない。アマチュアのままプロテストを受験した場合、不合格ならアマチュア資格をそのままにしておくことができる。JLPGAの資格なしでもプロ転向を宣言することはできるが、「アマチュアのままのほうが試合を経験できる。そっちが大事」という選択をした。
今大会にもアマチュアとして出場したため、獲得したのはアマチュアが受け取ることのできる上限の10万円だけ。だが、同じフィールドでプロテストを戦い、合格した面々もいるなかでの優勝は、今後につながる大きな自信になったに違いない。
取材・文/小川淳子
ゴルフジャーナリスト。1988年東京スポーツ入社。10年間ゴルフ担当記者として日米欧のトーナメントを取材する。1999年4月よりフリーランスとしてゴルフ雑誌やネットメディアなどに幅広く寄稿。
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