【独占】「ツアープロには戻らない」森田理香子がそれでも6年ぶり復帰を決心した理由 「QT挑戦」も明言

今月29日から開幕する「ダイキンオーキッドレディス」に主催者推薦で出場する森田理香子(もりた・りかこ)。実に6年ぶりのツアー復帰に世間の注目が集まるなか、復帰を決心したきっかけや心境の変化などについて独占インタビューに答えてもらった。

ツアー復帰を喜ぶ父が「ジムに通いだした」

 突然の発表に誰もが驚いたに違いない。国内女子プロゴルフの元賞金女王(2013年)である森田理香子がツアーに復帰する。

 今月29日から開幕する「ダイキンオーキッドレディス」に主催者推薦で出場するが、実に6年ぶりのツアー復帰だ。34歳にして再び現場に戻る森田に復帰へのきっかけや心境の変化などについて独占インタビューした。

ツアー復帰に向けて練習ラウンドを行う森田理香子 写真:本人提供
ツアー復帰に向けて練習ラウンドを行う森田理香子 写真:本人提供

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――開幕戦でツアー復帰の報道が出てから、周囲の反響はどうですか?

私にとっては“ただ試合に出る”というだけなんですが、ものすごく期待されていて、正直、どうしようと少し焦っています(笑)

――6年ぶりのレギュラーツアー出場となれば、もちろん期待も注目もするでしょう。

周囲の反応がすごくて驚きました。SNS(インスタグラム)でも絶対に言わんとこうと思ったんです。でも、同じアスリート仲間が復帰の記事をメンション(通知)してくれたんですけれど、それを自分のストーリーズに載せたりしたら、また周囲が騒ぐので自分からはメンションを返すことはしませんでした。それにしても試合に出ることが、こんなにも喜ばれることなんやと。自分でも意外でした。

――一番喜んでいたのは誰でしたか?

両親です。めっちゃ喜んでいました。特にお父さんは「ほんまに出んの?」って驚いて。そしたらお父さんがジムに通いだしたんです。ギャラリーとして応援に来るのも5年ぶりのことなので、「ゴルフ場はずっと歩かれへんと思うからジム行くわ」と(笑)。今はすごく機嫌がいいです。

――自分への期待値はどうでしょうか?

試合勘も鈍っているし、予選を通過できるのかも分からない。むしろ18ホールを連日完走できるのかという不安もあります。でも家族や身内、関係者やファンの方が応援しにいくと言ってくれてるので、やっぱりうれしいです。でも「平日に見に来てな。土日はやめて。保証はないから」と伝えています(笑)

ツアー2戦目の推薦出場は去年には決めていた

――ツアー復帰の決め手は何だったんでしょうか?

去年10月、「LADY GO CUP」(30歳以上の女子プロによるトーナメント)に(宮里)美香ちゃんと「ちょっとやってみようよ」と声を掛け合って一緒に出場したのですが、みんながすごく楽しくプレーしていて、生き生きしてたんです。ツアーの張り詰めた空気はなくて、あ、楽しく試合できるっていいなって思ったんんです。

――「やめるのはもったいない」という声もたくさんあったと聞いています。

例えば企業のプロアマとかに行くと、私の姿を見て、まったく知らない方でも「試合に出てほしい」「もう1回やってよ」「まだ全然できる」というような声を頂くことが多かったんです。そう言われると、私でも行けんのかなって少しは勘違いしますよ(笑)。

――そこから本格的に練習を開始したのでしょうか?

「LADY GO CUP」に出るのを決めてからは、ずっと練習もトレーニングもしていました。実家がある京都に戻ってきてからは、プロゴルファーの足立香澄さんとは週1~2回くらいラウンドをしたり、村井真由美さんとも一緒にゴルフをしたりしていましたから。

――昨年の秋ごろから、今年のツアーには出ると決めていたということですね。

私がプロギアとの契約なので、ツアー2戦目の「明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」にはもともと出る気持ちでいました。開幕戦でも推薦のお話を頂けたので、それなら出ようとエントリーしました。

「現役時代よりも飛ぶ」ドライバーは260ヤード

――実際に練習とトレーニングを続けるなかで、戦えるという感触はどれくらいありますか?

実はドライバーの飛距離は現役の時よりも飛んでいるんですよ(笑)。周囲からは「全然できる」と評価はしてもらっていますし、夏場は260ヤードくらい飛んでいましたから。ただ、“練習では”真っすぐ飛ぶ、ということです……(笑)。

――実戦になるとそこは難しい?

欲が出たりすると曲がる人間かもしれません(笑)。でも試合になったらやったろうって思うじゃないですか。初日の1番ホールのティーショットなんかはすごく緊張すると思うのですが、まずは落ち着いてプレーしたいと思っています。

――それにしてもそれだけの飛距離が出るということは、メンタル面や体のコンディションもすごくいいということですよね?

そうですね。5年の休養期間は長いようで短かったような……。過ぎてみるとあっという間でした。2013年に賞金女王になったあと、結果が出なくて悩んでいた時は、やっぱり体が固まっていて、すごく変なスイングをしていましたし、思い通りに行かんかったことが多かった。その時に比べたら、スイングはしなやかになっています。そういう意味ではすごくいい休養だったと思っています。

――実際にトレーニングはどれほどしていたのでしょうか?

ウエートトレーニングを重視して、かなり重たいものを挙げて、全身は鍛えていました。それに食べるのが好きやから体重も別に減らない(笑)。めっちゃ太ってはないですよ。それにガリガリでもない。今がちょうどいいかなと思います。

昨年、師匠・岡本綾子と再会して涙

【写真】森田理香子 16歳のアマチュア時代、22歳のプロ全盛期、33歳の“ショップ店員”姿

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2006年、海外アマチュア競技での森田理香子 写真:Getty Images
2012年、LPGAミズノクラシックでの森田理香子 写真:Getty Images
2023年、33歳になった森田理香子
自身がプロデュースする「yummy rose(ヤミーローズ)」の期間限定ショップで店頭に立つ森田理香子
接客しているときの柔和な笑顔が印象的だった
ツアー復帰に向けて練習ラウンドを行う森田理香子 写真:本人提供
飾らないラフな服装でインタビュー場所に現れた森田理香子
飾らないラフな服装でインタビュー場所に現れた森田理香子
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