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パリ五輪へ世界ランキングUPに懸命の申ジエ 開幕2試合欠場してシンガポール→国内初戦→米本土の強行日程も辞さず
今週開催の「Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」が今季国内初戦となる申ジエ。国内ツアー2試合をスキップして米ツアーに出たのは韓国代表としてパリ五輪に出場するためだ。現状でその可能性はあるのか?
朴セリから招待を受け来週も米ツアーへ
◆国内女子プロゴルフ<Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 3月15~17日 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県) 6456ヤード・パー72>
元世界1位の申ジエが開幕3戦目、「Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」から国内ツアーに登場。これが国内初戦となる。昨季はポイントランキング2位で山下美夢有に年間女王の座を譲り“頂点”のタイトルこそ逃したものの、35歳とは思えない心身の充実ぶりは若手の脅威でもあり、また模範にもなっている。
そんな彼女が今季、大きな目標にしているのがパリ五輪への出場だ。今年は前年ディフェンディングチャンピオンとして挑むはずだった国内開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」を罰金を払って欠場し、世界ランキングを上げるためポイントの高い同週開催の米女子ツアー「HSBC女子世界選手権」に出場。結果は41位タイだった。
これにより試合前の世界ランキングは16位だったが、現在は18位に下降。韓国勢ではコ・ジンヨン(6位)、キム・ヒョージュ(9位)、エイミー・ヤン(16位)に次いで4番手に位置している。
五輪は各国2名に出場権が与えられるが、世界ランキング15位以内に入れば、最大で4名が出場可能。五輪当落線上にいる申ジエにとっては、これから始まる国内ツアーが正念場で、出場選手が決まる6月24日(予定)までにいかに上位でフィニッシュできるかがカギとなる。
ただ、驚くのは来週の「アクサレディス」も欠場して、米女子ツアーの「ファーヒルズ朴セリ選手権」への出場を決めていることだ。実は同大会のホステスである朴セリが招待したという。韓国の「イルガン(日刊)スポーツ」は、朴セリが「毎年あいさつをする仲なのですが、今大会の話が出たときに、『試合に出たい』という意思があり、五輪出場への意欲も強く招待した」と語ったことについて報じている。
また、今大会を前に「海外メジャーはすべて出る」と明言。永久シードの30勝まで残り2勝と迫るなか「あと2勝で30勝と決めて考えるのではなくて、30勝以上を目標にしています。大きな目標をもっていきたいです」とも語っている。
貪欲に結果を追い求めているのがよく分かる話でもあるが、今年も“強い”申ジエが見られそうだ。
申 ジエ(しん・じえ)
1988年4月28日生まれ。韓国出身の女子プロゴルファー。11歳からゴルフを始め、2007年に韓国ツアー19戦10勝。翌年「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」で日本ツアー初優勝を飾り、同年の「全英リコー女子」を含む米ツアー4勝。09年に米ツアーの賞金女王となり、10年には世界ランキング1位に。14年から主戦場を日本に移し、18年はツアー史上初となる公式戦(メジャー)年間3勝を達成し7年シードを獲得。JLPGAツアー通算28勝。スリーボンド所属。
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