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- 臼井麗香の1ホール「10」は何があった!? 本人は前を向いて「巻き返して予選通過を狙います!」
ヤマハレディースオープン葛城初日、前週のアクサレディスゴルフトーナメントでツアー初優勝を飾った臼井麗香が、8番パー4での10打が響き、5オーバーでホールアウトした。それでも、ショットの調子自体は悪くなく、第2ラウンドでの巻き返しを誓った。
大叩きの後にバーディーを奪うメンタルの強さ
◆国内女子プロゴルフ<ヤマハレディースオープン葛城 3月28~31日 葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県) 6455ヤード・パー72>
16ホールを終えるまでは2バーディー、2ボギーのイーブンパーでラウンドしていた臼井麗香。ところが、不運がいきなり襲い掛かる。
8番ホールのティショットを右に打ち出すと、ボールは山のように大きく盛り上がった土手の手前に止まる。
壁に向かって打つような状況だったが、高い球で対応しようとしたところ、ボールはその土手を直撃。後ろに跳ね返ってしまう。それがまた木の根元に止まり、クラブをどこにも上げられない状態だった。
仕方がなくアンプレヤブルを宣言。ただ、うまくフェアウェイに出せるルートがなく、4打目はまたしても木の根元へ。続く5打目を何とか5ヤードほど横へ出し、6打目でようやくフェアウェイに戻すことができた。
ただ、不幸はまだ終わらない。ピンまで残り180ヤード地点からの7打目はグリーン手前のバンカーへ。それがなんとアゴに突き刺さる。「もう出すだけでした」と、必死でグリーンに乗せると、2パットでホールアウト。8オン2パットの10となった。
普通ならテンションが大きく下がるところだが、臼井はあきらめなかった。
「ゴルフの調子自体は悪くないので、本当に悔しいです。でも、このままズルズルとスコアを崩して行ったら、先週の優勝がやっぱりまぐれだったと思われるかなと」
必死に意地を見せたのが最終9番パー4だ。ティショットでフェアウェイをとらえると、ピンまで残り130ヤード弱から9番アイアンでピン左4メートルにつける。それをしっかりと沈めてトータル5オーバーでホールアウトした。
「明日は4アンダーで回り、予選通過を目指します」。プロになって1ホールで6オーバーを叩いたのはもちろん初めての経験だ。そのショックは計り知れないが、これ以上みっともないゴルフを見せるわけにもいかない。
「去年ヘタなゴルフを散々みなさんに見せてきましたからね」
スイング改造だけでなく、体質改造などで飛距離や方向性などショットの底上げに成功した臼井。それが前週のツアー初優勝にもつながったわけだが、その実力が本物であることを証明するためにも、予選通過だけはクリアしたいところだ。
臼井 麗香(うすい・れいか)
1998年12月7日生まれ、栃木県出身。渋野日向子、畑岡奈紗、原英莉花らツアーを席巻してる「黄金世代」の一人。2018年にプロ入り。24年「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で黄金世代14人目の初優勝を飾った。愛称は「レイチェル」。
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