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- 「最後までがんばり切れなかった」古江彩佳はサンデーバックナインで失速 ネリー・コルダが今季6勝目<米国女子ゴルフ>
米女子ツアー「みずほアメリカズオープン」が終了。世界ランク1位のネリー・コルダ(米)が今季6勝目を飾った。首位と3打差から逆転を狙った日本の古江彩佳(ふるえ・あやか)は一時は首位に並んだがバックナインで力尽き、通算9アンダー7位タイに終わった。
次戦はメジャー大会「全米女子オープン」
◆米国女子プロゴルフ <みずほアメリカズ・オープン 5月16~19日 リバティーナショナルGC(ニュージャージー州) 6677ヤード・パー72>
米女子ツアー「全米女子オープン」前哨戦の「みずほアメリカズ・オープン」最終日。最終組で優勝を争ったのは、単独首位からスタートした今季出場5試合連続優勝をマークし絶好調のネリー・コルダ(米)と、2打差でコルダを追った今季2勝のハンナ・グリーン(豪)。17番終了時点で通算14アンダーで並んでいたが、18番でグリーンが痛恨のボギーを喫し、通算14アンダーでコルダが今季6勝目を挙げた。
米ツアー2勝目に向けて3打差の通算10アンダー3位から逆転を狙った古江彩佳は最後に力尽きた。強風が吹くタフなコンディション。コルダが前半2つスコアを落とす展開の中、2番と6番をバーディーとした古江が首位に並んだ。9番を終えた時には混戦模様となり首位グループのままバックナインに突入した。
しかし、そこから持ち前の安定したプレーができなかった。12番で残り99ヤードの2打目をグリーンオーバーし寄せきれずにボギー。続く13番パー5はティーショットが右のバンカーに入るトラブルに見舞われたが、しっかり4メートルを沈めてバーディー。バウンスバックを決めたが足踏みしている間に最終組の2人からは取り残されていく。
ペナルティーエリアが近い左奥にカップが切られた14番パー3は左のラフからボギー。15番では右のバンカーから出すだけで精一杯。10メートルを3パットしてダブルボギーを叩いた。16番で長いバーディーパットを沈め一つ戻し、18番でも3.5メートルのバーディーパットを沈めて通算9アンダー7位タイで終わった。
ブランドアンバサダーを務めるみずほフィナンシャル・グループがスポンサーである大会で優勝が狙える位置にいながら、サンデーバックナインで脱落した古江。「ハーフ(終了)まではよかったんですけど、最後までがんばり切れなかった。中盤調子もイマイチで耐えるゴルフになってしまった。せめてイーブンには戻したかったんですけど」と唇をかむ。
それでも次戦「全米女子オープン」に向けて「4日間がんばれるように。トップ10に入れるように」と、前向きな気持ちを見せて締めくくった。
他の日本勢は、西村優菜が上がり2ホールを連続バーディーとして一気にトップ10に浮上した。通算6アンダー20位タイから辛抱強くゴルフをしていたが、17番でこの日3つ目のバーディー。18番は第2打が右バンカー手前のラフという難しい状況だったが、ここから絶妙なショットでバーディーを奪った。通算9アンダーで古江と並ぶ7位タイに入った。
「いいパットはできたけどカップに嫌われた1日かなと思います。最後は2つ取れましたけど……。いい勢いのまま全米女子オープンに行きたいです」と、笑顔で大会を締めくくり大舞台に意欲を見せた。
畑岡奈紗は2つスコアを伸ばして通算8アンダー14位タイ。「先週に比べてかなり(パットが)打てるようになり、セーブできるようになってきた。安定したストロークができるようになれば」と、メジャーが続く今後に明るい材料が見つかった。
ウエイティング1番からギリギリで滑り込み出場し、初日2位タイと好発進した西郷真央は通算5アンダー33位。3日目の4オーバーが悔やまれる結果となった。
稲見萌寧、笹生優花、渋野日向子は予選落ち。初日に自己ワーストの「83」を叩いた勝みなみは、2日目8ホール目の17番で腹痛のため棄権した。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年生まれ、兵庫出身。19年「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマ優勝を達成してプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、20-21シーズンはトータル6勝で賞金ランキング2位と躍進した。22年からは米女子ツアーを主戦場にして22年に同ツアー初優勝。同年は国内ツアーでも「富士通レディース」で連覇と大会3勝目を挙げた。日本8勝、米国1勝。
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