- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 「ファンクラブは解散したの?」「リポーターはやらないの?」 引退後のイ・ボミに気になること全部聞いた【独占インタビュー】
昨季限りで日本ツアーを引退したイ・ボミ。ツアー出場のない初めての年を過ごしているが、たびたび日本で仕事をしていることも伝えられている。いま彼女はどんな心境でどのような生活を送っているのか。これからやりたいこと、やりたくないこと、人生設計など様々な話を韓国で聞いてきた。
ツアーリポーターのオファーは何度もあったけれど…
2023年限りで日本ツアーを引退したイ・ボミ。ツアー出場のない初めての年を過ごしているが、たびたび日本で仕事をしていることも伝えられている。いま彼女はどんな心境でどのような生活を送っているのか、今後の人生設計など様々な話を韓国で独占インタビューした。
――引退後、ツアーリポーターや解説のオファーは来たりしましたか?
イ・ボミ(以下ボミ) 実はツアーのリポーターについては何度もオファーがありました。ただ、生放送なので、そこでミスするのがすごく怖いんです。解説者からの話を聞き取れないかもしれないという心配もあります。日本のファンの方は私の日本語がすごくうまいと思っているようですが、仲のいい人との会話くらいは気軽にできる程度です。アナウンサーとの掛け合いは、高度な言葉が飛び交うので絶対に難しいです。なので、今も断っています。
――ツアーリポーターする姿を見たいファンはかなり多いと思いますよ
ボミ その期待はプレッシャーです(笑)。求められるのはありがたいことですが、まだそうした番組への出演は難しいと思います。それに私の心境としては、選手に対して何かをいうことに抵抗感があります。例えば、これまでいいイメージを積み上げてきた選手がいたとして、その選手のことをあまり知らない私が、スイングやボールの落としどころについてあれこれと主観で話したとします。そうすると視聴者は「ボミはあの選手のプレーについて、こう評価した」という感想を持ちますし、それをあとで聞いた選手はもしかしたら嫌な思いをするかもしれない。そうした状況が作られるのが嫌ですし、あえて作り出したくもないんです。
――無責任な発言はしたくない、ということですね。
ボミ それに私は韓国の選手なので、言葉一つひとつをとても慎重に選ばないといけない、とは常に思っています。日本で賞金女王になり、これまでの実績が認められてJLPAGや日本プロスポーツ大賞では功労賞もいただきましたが、日本での肩書きに見合った選手として、言動で失敗したくないという思いはより強くなったかもしれません。
――それでもいつかツアー解説などで出られるのを期待しておきます(笑)
ボミ まだだいぶ先の話と思いますが、もっと上手な日本語が話せるように勉強します。
協会の仕事「まったく考えたことがない(笑)」
――コースセッティングには興味はありませんか?
ボミ すごく興味があります。一度、やってみたい気持ちはあります。芝の状態やグリーンスピードをみながらピン位置を決めていくわけですが、最後はグリーンキーパーさんとの戦いになるとも聞きます。自分が描いたコースセッティングを選手たちがどう攻略していくのかは、考えるだけでも面白いですよね。機会があれば、ぜひチャレンジしてみたいです。
――日本や韓国でのゴルフ界への貢献については何か考えていることがありますか? 例えば協会の仕事をしてみたい、とか?
ボミ 協会の仕事についてはまったく考えたことはありません(笑)。私ができることは少ないですし、そもそも実情をもっと知って、勉強する必要がありますよね。簡単にできる仕事ではないですよ。責任感、営業力も必要でしょうし、選手に対する愛情もないといけない。想像以上にエネルギーを使う仕事だと思います。大きな責任感から逃れたかったので、私は今の生活で十分です(笑)。ただ、有村智恵さんや宮里藍さん、原江里菜さんなど、ツアーで共に戦った同世代の選手たちがいつかそうした立場になったとき、外国人の私でも日本ゴルフ界のために力になれることがあればいいなと思っています。
――日本ツアーは韓国でも放送されているそうですが、結果は見たりしていますか?
ボミ 中継はじっくり見ることはないのですが、いろんな選手の情報はインスタグラムなどのSNSで伝わってきます。私がよく知る(竹田)麗央ちゃんが優勝しましたよね! 優勝シーンも見ていたので、日本ツアーは今も関心を持って見ています。新たな強い優勝者が次々と出てきて、見ているファンは楽しいでしょうね。
最新の記事
pick up
ranking