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- 勝利を手繰り寄せた劇的イーグルの裏に… スコットランド出身のマッキンタイアに舞い込んだ「信じられない」出来事とは?
DPワールドツアーの一戦でありながら、PGAツアーのスケジュールにも組み込まれている「全英オープン」前哨戦。ギャラリーを沸かせたのは、運も味方につけた地元スコットランド出身の27歳、ロバート・マッキンタイアだった。
スパイクが見つけてくれた、草のなかのスプリンクラーヘッド
◆欧州/米国男子プロゴルフ<ジェネシス・スコティッシュオープン 7月11~14日 ザ・ルネッサンスクラブ(スコットランド ノースバーウィック) 7237ヤード・パー70>
最終日を単独2位でスタートしたロバート・マッキンタイア(スコットランド)に「信じられない」出来事が起こったのは、首位のアダム・スコット(オーストラリア)に2打差の通算15アンダーで迎えた16番パー5だった。
マッキンタイアの1打目は、長い草が生い茂る右ネイティブエリア。レイアップを覚悟してマッキンタイアが2打目の素振りに入ったとき、彼が履くスパイクの下から、地面のものとは明らかに異なる音が聞こえた。
隠れていたのは、スプリンクラーヘッド。ルールオフィシャルを呼んでフリードロップが可能であることを確認し、より芝が短い残り248ヤード地点に落としたボールを、マッキンタイアは6番アイアンで振り抜いた。ピン右2メートル弱。まるで神様が、マッキンタイアを勝たせようと図ったかのような、劇的なイーグルだった。
マッキンタイアは、最終18番でも7メートル弱のバーディーパットを沈め、1つ前の組ですでに17アンダーでホールアウトしていたスコットを逆転。地元の大歓声に包まれながら、顔を手で覆い、感極まったような表情を見せた。マッキンタイアにとっては、メジャーにも匹敵するような、思い入れのあるナショナルオープンであり、前年、1打差の2位に終わった悔しさも、まだ記憶に新しい。しかも、スコットランド出身のプレーヤーでは、1999年のコリン・モンゴメリー以来の勝利。彼のリアクションは、大げさでもなんでもなかった。
マッキンタイアはこれで、6月の「RBCカナディアンオープン」に続くPGAツアー2勝目となり、DPワールドツアーでは通算3勝目。次の木曜から始まる「全英オープン」でも、大きな注目を浴びる1人となるはずだ。
次週の全英オープンには計8人の日本人プレーヤーが出場
その他のプレーヤーでは、2日目と3日目に単独首位となっていたスウェーデンのルドヴィグ・オーバーグが最終日に3オーバーを叩き、世界ランク2位のロリー・マキロイと並んで4位タイ。今年の全米プロ覇者のザンダー・シャウフェレは15位タイだった。
日本勢は今大会に計6人が出場したが、全員が週末に駒を進めることができなかった。松山英樹は、好調なショットを生かして2日目に3アンダーをマークしたものの、カットラインの通算3アンダーに1打及ばず75位タイ。星野陸也も、初日を3アンダーの34位タイでスタートしながら、2日目に3バーディー、4ボギーと崩れ、松山と同じく75位タイに終わった。
中島啓太は1オーバーの117位タイ、久常涼は3オーバーの138位タイ、桂川有人は5オーバーの146位タイ、川村昌弘は7オーバーの149位タイ。なお、ロイヤルトゥルーンで行われる次週の「全英オープン」には、この6人に岩崎亜久竜、木下稜介を加えた計8人が出場する予定となっている。
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