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「私は大器晩成型のカメ」 単独2位発進・村田理沙を強くした2度のプロテスト失敗と米下部ツアーの経験
国内女子ツアー第20戦「大東建託・いい部屋ネットレディス」初日。村田理沙が8バーディー、1ボギーの「65」をマークし、7アンダーと好発進した。
目指すタイプは古江彩佳
◆国内女子ゴルフ
大東建託・いい部屋ネットレディス 7月18~21日 ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県) 6505ヤード・パー72
「私は大器晩成型のカメ。気持ちが続く限りやりたい」。29歳の村田理沙が静かに宣言した。この日は午前6時30分にトップスタート。8バーディー、1ボギーの「65」をマークし、7アンダーと好発進。一時首位に立ち、単独2位で初日を終えた。

「グリーンが止まるので」と好スコアの理由を説明。「ショットもそうですけど今日は(ピンに)つけたのは入れられたので」と、自己ベストタイ「65」の内容を振り返った。
自己ベスト更新がかかった18番で1.8メートルを外し「私は最終ホールみたいにポロッと外すのがあるから。そういうのを取っていくのが大事だと思います」と口にした。
山梨学院大を中退後、プロに転向。2015年にはツアーではないが、デビュー戦の「グアム知事杯」で優勝した。
当時はプロテストに合格しなくてもTPD登録してQTを受ければ試合に出る機会が得られた。15年にはレギュラーツアー6試合、ステップ・アップ・ツアー8試合に出場している。
一方でプロテストには2度失敗し、合格したのは3度目の16年だった。だが、今度はQTの結果が思わしくないため、なかなか試合に出るチャンスがない。
そこで思い切って米国に挑み、19年はシーズンを通して下部のシメトラツアー(現エプソンツアー)でプレー。現在、米ツアーで活躍するパティ・タバタナキット(タイ)やレオナ・マグアイヤ(アイルランド)マティルダ・カストレン(フィンランド)らとともに戦った。

だがその後、20年からはコロナ禍となり、米国在住のコーチに会えない間にスイングを崩した。「調子が悪くなると捕まらなくなって、右にペラッといっちゃう。だから、チーピンを打つくらいの気持ちでボールを捕まえる練習をしたらハマって、去年からよくなったんです」と、修正がいい方向に出た。セカンドショットの精度が増したことが奏功し、QT15位で前半出場権を手にした。
「レギュラーツアーのルーキー」と自ら口にする村田は、結果を出し始めている。第1回リランキングでも29位となり、中盤戦の出場権を得た。
次々と若い選手が台頭する日本のツアーで焦りを感じないのは、米国でプレーした経験があるからだ。「24歳でアメリカに行ったら、大学に行ってからプロになる選手が多いから23歳のルーキーとかいて(自分も)若いじゃんって思ったんです」。これまでで一番、手応えのあるシーズンを過ごしながら、さらにステップアップする機会を狙っている。
目指すスタイルは前週の「アムンディ エビアン選手権」で米メジャー初優勝を飾った古江彩佳だ。「飛距離が出ない」という村田の平均ドライビングディスタンスが226.31ヤード(JLPGAツアー90位。24年)。古江は米ツアーが主戦場で条件が異なるため、参考の数字だが、250.75ヤードでツアー122位にいる。
「私よりは飛ぶけどあの精度を見習いたい。(優勝したエビアン選手権)最後のほうで長いパットを決めていましたよね。私にはあれはできないけど、だったらあの半分の距離につけられるようにしたい」と、自分の武器を磨くことを意識している。
古江だけでなく、多くの日本選手が戦っている米ツアーでプレーしたい気持ちは、今でも強い。「またトライしたいな。いつになるかわからないけど」と笑顔を見せた。
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