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「勝とうともがくことはスーパー・ストレスフルだった」 シャウフェレはいかにして“メジャーに縁のない名選手”から脱皮したか?
今季メジャー最終戦「全英オープン」。2カ月前の「全米プロゴルフ選手権」でメジャー初優勝を飾ったザンダー・シャウフェレが、通算9アンダーでメジャー2勝目を飾った。「メジャータイトルなきグッドプレーヤー」という屈辱的な呼称をシャウフェレはいかにして返上したのだろうか。
相棒キャディーはサンディエゴ州立大時代からの旧友
シャウフェレのメンタル面を成長させ、強化させたものが全米プロで挙げたメジャー1勝目だとすれば、彼のメンタル面を安定させたものは、彼を親身になって支えている愛妻や両親、友人知人、そして相棒キャディーのカイザーなのではないだろうか。

シャウフェレとカイザーは、カリフォルニア州のサンディエゴ州立大学時代からの旧友で、シャウフェレが15年にプロ転向したときから、ずっと彼の傍らでバッグを担いできた戦友でもある。
まだPGAツアーに辿り着いていなかったプロ駆け出しの時代、2人はカイザーの当時の愛車だった古いホンダ・アコードで草の根のミニツアーを転戦。キッチン付きのモーテルで朝食も夕食もソーセージ&エッグを焼いて食べ、少しでも経費を浮かして賞金獲得を目指す、ぎりぎりの生活をともに過ごしてきたという。
やがてPGAツアー選手になり、17年に初優勝を挙げ、ツアー選手権を制して全米、いや世界にシャウフェレの名前と存在が知れ渡ったが、メジャー大会では惜敗続きで、「メジャー優勝なきグッドプレーヤー」の呼称に、シャウフェレもカイザーも苦しんできた。
その苦しみ、その重みが「1つ勝って軽くなったら、2つ目も勝てた」。
言葉だけを聞いたら、冗談みたいなフレーズかもしれないが、シャウフェレとカイザーにとっては、それこそが一気にメジャー2勝を挙げることができた正真正銘の勝因だった。
全米プロでワナメイカートロフィーを掲げ、全英オープンでクラレットジャグを抱きしめたシャウフェレが、メジャー2勝を挙げた猛威とは裏腹に、静かに穏やかに微笑みながら勝利の喜びを噛み締めていた姿が、とても印象的だった。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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