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五輪にデシャンボーが出られないのはアンフェア!? ラームらリブゴルフ勢が主張する“世界ランキング以外”の代表選考は現実的なのか
金メダルに米国のスコッティ・シェフラー、銀メダルに英国のトミー・フリートウッド、そして銅メダルは日本の松山英樹と、PGAツアー選手の表彰台独占となったパリ五輪の男子ゴルフ競技。リブゴルフ勢はジョン・ラームが最終日、一時首位に立ったもののバックナインで失速。そのラームが五輪の代表選考に関して批判の急先鋒になっている。
「リブゴルフ選手の五輪出場を政治的な動きが阻害している」
パリ五輪の男子ゴルフの最終日は大混戦となったが、金メダルに輝いたのは米国代表のスコッティ・シェフラー、銀メダルは英国のトミー・フリートウッド、そして銅メダルは日本のエース、松山英樹だった。
日本人男子ゴルファーとして史上初の五輪メダリストに輝いた松山の快挙は、日本のゴルフファンを歓喜させている。
もちろん東京五輪に続き2大会連続で金メダリストを輩出した米国のゴルフ界やリオ五輪の金メダルに今回は銀メダルが加わった英国ゴルフ界も興奮状態にある。
そんな中、最終日の前半までは首位を独走していながら最終的にはメダル獲得を逃したジョン・ラームの主戦場、リブゴルフの選手や関係者はすっかり意気消沈している様子。
というのも、パリ五輪に出場した7名のリブゴルフ選手の成績は、ゴルフ開幕前から取り沙汰されていた「あの議論」の今後の行方に大きな影響を与えると思われているからだ。
「あの議論」とは、五輪のゴルフ競技における代表選考の方法が「アンフェアだ」というもので、この「アンフェア論」を提唱し始めたのは、ラームを筆頭とするリブゴルフ選手たちだった。
とはいえ、五輪のゴルフ競技はリブゴルフの選手の出場を禁じているわけでも阻害しているわけでもない。従来の選考基準を満たしさえすれば、どこのツアーに籍を置く選手であっても五輪に参加できる。
しかし、今年の全米オープンを制し、世界ランキングでも9位という高い位置にあるリブゴルフのブライソン・デシャンボーが五輪の米国代表になることができなかった現行の選考方法は「アンフェアだ」「見直すべきだ」と、リブゴルフ選手たちが主張し始めた。
その中でも最も大きな声を上げていたのが、スペイン出身のラームとメキシコ出身のエイブラハム・アンサーだった。
「誰もが認めるベストプレーヤーが自身の母国を代表して五輪に出場できるような選考方法であるべきだ。ベストプレーヤーが国を代表することを阻害している現行の選考方法はアンフェアだ」
「現行の選考方法」とは、世界ランキングに基づいて各国代表を決める方法のこと。世界ランキング上位15位以内が多数いる場合は最大4名までを代表とすることができ、今回のパリ五輪では、米国だけが4名の代表選手を送り出した。
しかし、その4名はスコッティ・シェフラー、ザンダー・シャウフェレ、ウインダム・クラーク、コリン・モリカワという顔ぶれで、デシャンボーは今季のメジャー覇者というホットな選手でありながら、米国代表になることはできなかった。
リブゴルフの試合では世界ランキングのポイントを稼ぐことができないため、デシャンボーはメジャー優勝によってビッグポイントを稼いだとはいえ、世界ランキングでは9位にとどまり、米国内では上から5番目となって、4名までの五輪代表選考に漏れてしまったのだ。
そんな現状を鑑み、ラームやアンサーは「五輪では各国が独自で自国の代表をそれぞれ選ぶべきだ」と主張。世界ランキングに基づく現行の選考方法を「変更するべきだ、見直すべきだ」と声を荒げていた。
やはりメキシコ代表のカルロス・オーティスも、厳しい口調でこう語った。
「ベストプレーヤーが出場できない五輪はアンフェアだ。リブゴルフにいるベストプレーヤーが五輪に出場することを、政治的な動きが阻害している」
オーティスが指摘した「政治的な動き」とは、依然としてリブゴルフと敵対しているPGAツアーがOWGR(オフィシャル・ワールド・ゴルフ・ランキング)やIOC(国際オリンピック委員会)、IGF(インターナショナル・ゴルフ・フェデレーション)らと結託して、リブゴルフを五輪から排除しようとしているという構図を想定し、そう指摘しているに違いない。
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