- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 石川遼、松山英樹に次ぐ史上3位の若さでツアー5勝目! 平田憲聖が賞金王争いの大本命に浮上
国内男子ツアー第15戦「シンハンドンヘオープン」は、平田憲聖(ひらた・けんせい)が通算22アンダーで今季3勝目を飾った。賞金2714万400円を加算し賞金ランキング1位に浮上。一気に賞金王への視界が広がると同時に、韓国、アジアンツアーとの共催大会を制したことで、両ツアーのシード獲得権利を手にした。
22年今平周吾以来の2週連続V
◆国内男子プロゴルフ
シンハンドンヘオープン 9月5日~8日 クラブ72CC(韓国) 7204ヤード・パー72
平田憲聖は不思議な選手だ。普段は物静かなタイプなのに、ことゴルフになると派手な結果を叩き出す。昨年、ツアー初優勝を遂げた「ミズノオープン」では、プレーオフで同学年の中島啓太を下し、73年のツアー制度施行以来400人目の初優勝者となった。
さらに、同年の「日本プロゴルフ選手権」では、史上9例目の完全優勝を最年少(ツアー制度施行後)で飾っている。そして、今回は大会3日目に10バーディー、ノーボギーの「62」をマーク。プロ入り後のベストスコアで首位との7打差を一気に縮めた。
「ビッグスコアを出した翌日のラウンドは難しいと思いますが、目の前の1打に集中することを目標にします」と、気持を切り替えて臨んだ最終日。前半でスコアを5つ縮めると、後半に入って6ホールでさらに3打縮めた。この時点で2位以下とは3打差。16番と18番でボギーを叩き、通算22アンダーまでスコアを落としたが、1打差で逃げ切り、今季3勝目、ツアー通算5勝目を飾った。
「第1ラウンドの出だし4ホール(3ボギー)から考えると、まさか優勝できるとは思っていませんでした」と、思わず本音を漏らした平田だが、最後まであきらめない気持ちが最高の結果となって表れた。前週の「フジサンケイクラシック」に続く2週連続Vだが、22年の今平周吾以来ツアー史上27人目(47例目)となった。
ただ、記録に関してはもっとすごいことを達成している。23歳287日でのツアー5勝は、石川遼、松山英樹に続くツアー史上3位となる年少記録なのだ。ツアーデビュー以来、平田が順調に成長している証拠だろう。
直近5試合で3勝の安定感
国内男子ツアーの場合、9つの部門別記録(平均ストローク、平均パットなど)の順位を足したランキングをメルセデス・ベンツトータルポイントランキングとしているが、平田は3位につけている。イーグル率(64位)とドライビングディスタンス(38位)、フェアウェイキープ率(11位)以外はトップテン以内に入っていることが大きい。
ただ、参考記録ではあるが、パー5での累計スコアを見ると平田は81アンダーで1位。これはコースマネジメントを含めた平田の総合力が高いからだ。今大会でも、3日目に620ヤードの最終18番パー5で2オンを狙い、カラーにボールを止めた。「フォローだったので、ティショットをがんばれば狙えるチャンスはあるかなと」。決して飛ばし屋ではないが、ここ一番ではしっかりと飛距離を稼ぐ力がある。もちろん2オンが難しければ、無理をせず3打目を打ちやすい位置に2打目を運ぶ。そんなメリハリの効いたゴルフをできるのが、平田の強みでもある。
今回の優勝で韓国ツアー、アジアンツアーのシード権獲得の権利を得た平田。「積極的に両ツアーには参戦したいです」と、海外での出場機会は今後増えそうだ。もちろん、国内ツアーでも全力を尽くす。賞金ランキング1位に躍り出たが、直近5試合で3勝を挙げ、すべてトップテン入りしている。安定感では若手の中でもトップクラスだけに、まずは賞金王のタイトル獲得を目指したいところだ。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking