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上位フィニッシュの木戸愛もシード圏内に! 現状なら過去最多9人となる「シード復帰組」にはどんなメンバーがいるの?
2024年シーズンも終盤を迎え、シード確定まで残り4試合となった国内女子ツアー。既に7勝を挙げている竹田麗央など新たなスターも誕生するなかで、河本結や大里桃子などの「シード復帰組」も過去最多になりそうな勢い。
黄金世代が再びシード圏内に復活している
「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」で7位タイに入った木戸愛がメルセデス・ランキングを54位から50位に上げて2018年以来5シーズンぶりのシード復帰が見えて来た。翌シーズンのシードが与えられるメルセデス・ランキング50位以内で木戸のような復帰組が現時点で9人。過去最多のペースである。
初の年間女王に向かってひた走る竹田麗央を筆頭に次々に強力な新星が台頭してくる女子ツアーだが、今季は“復活”が一つのキーワードになっている。
メルセデス・ランキング8位につけている河本結はシーズン序盤から安定したプレーを続け、8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で5年ぶりの2勝目をマーク。賞金ランキング6位に入った2019年以来となるシード復帰も確定させている。
大里桃子は6月の「宮里藍サントリーレディス」で3年ぶりの3勝目。現在メルセデス・ランキング21位で、昨年、不振を極めて手放していたシードも取り戻すことになる。
堀琴音も2年ぶりのシード復活を決めている。昨年は逆転シード入りをかけて臨んだ自身最終戦の「大王製紙エリエールレディス」で9位タイに食い込んだもののメルセデス・ランキングは51位にとどまり、あとわずかのところでシードを失っていた。今年は優勝こそないが2位(タイを含む)が2回あり、メルセデス・ランキングは29位だ。
メルセデス・ランキング33位の脇元華はフル参戦1年目の2019年以来となるシード復帰が確実。メルセデス・ランキング40~50位では渡邉彩香(43位)、柏原明日架(45位)、新垣比菜(47位)、臼井麗香(48位)、そして50位の木戸がシード復帰を目指して戦っている。
シードがランキング50位以内となった1992年以降、復帰組が最も多かったのは2020-21シーズンの8人。今季は現時点で50位以内に前述した9人がおり、最多記録を塗り替えるペースなのだ。
この9人のうち、河本、大里、新垣、臼井の4人が1998年度生まれの黄金世代である。そして4人とも今季優勝したという共通点がある。新垣と臼井はまだ予断を許さない順位であるが、仮にメルセデス・ランキングでのシードは逃しても優勝による来季の出場権はすでに保持しているから多少は気持ちに余裕があるかもしれない。
シード復帰は多いが「初シード」は少ないシーズン
9人の中で最年長、34歳の木戸はあとひと踏ん張りが必要だ。現在のメルセデス・ポイントは428.68。シードボーダーラインである50位のポイントは昨年が446.01で一昨年が458.32だったからシードが決まる4週間後の「大王製紙エリエールレディス」まであと30ポイントは上積みしておきたい。
30ポイントを得るにはどれくらいの成績が必要か。1試合で考えると3日間競技ならば15位、4日間競技ならば20位が30ポイントである。文字にすると簡単そうに感じるかもしれないが、層の厚い女子ツアーでこれだけの順位に入るにはかなりレベルの高いゴルフをしなければならない。残り試合、木戸のプレーに注目だ。
過去最多ペースの復帰組とは対照的に、初シード組は少ない。現在、50位以内に入っているのは鶴岡果恋(31位)、小林夢果(34位)、小林光希(35位)、ウー・チャイェン(46位)の4人だけ。1992年以降で初シードの人数が最も少なかったのが1995年の3人で、今季はこのままいけばそれに次ぐ少なさになる。
若くて強い選手が増えた近年はシードの入れ替わりが激しく、2017年以降は昨年まで6シーズン連続で初シードが10人を超えていた。今季の女子ツアーは復帰組の多さを含めて近年では異例の展開だと言える。
シード確定まであと4試合。まだ何かドラマがあるかもしれない。
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