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- M・マクグリービーが大会レコードで日本初V! 逆転優勝を狙った松山英樹が試合後に明かした「勝てなかった理由」とは?
国内男子ツアー第22戦・ダンロップフェニックストーナメントは、米国のマックス・マクグリービーがトーナメントレコードとなる通算22アンダーで優勝。首位と7打差スタートながらも逆転優勝を期待された松山英樹は、通算18アンダーで2位タイに終わった。
ロケットスタートを切れなかった松山
◆国内男子プロゴルフ
ダンロップフェニックストーナメント 11月14~17日 フェニックスカントリークラブ(宮崎県) 7042ヤード・パー71
ティショットでフェアウェイをキープしようが、外そうが、高い技術でピンそばにボールを運び続けた松山英樹。最終日もアグレッシブなゴルフでギャラリーを湧かせ、6バーディー、1ボギーの66をマークした。
通算18アンダーまでスコアを伸ばしたが、優勝したマックス・マクグリービーには4打届かずの2位タイに終わった。その敗因はどこにあったのだろうか。
「マクグリービーに対してスタートからプレッシャーをかけなければいけないのに、なかなか思うようにスコアを伸ばせなかったです」
松山とは7打差あるとはいえ、PGAツアーでの活躍を知っていたマクグリービー。世界のトップクラスは平気で63、64といったスコアを出すことも理解しているだけに、決して自分が安全圏にいるとは考えていなかった。
仮に松山がロケットスタートを決めていれば、かなりのプレッシャーになったはずだが、この日、松山に最初のバーディーが来たのは5番ホール。そのぶん、マクグリービーに心の余裕を与えてしまった。それが1つ目の敗因だった
それでも、前半のハーフでバーディーを3つ奪い、5打差まで縮めることはできた。サンデーバックナインの成績次第と思われたが、10番パー4でティショットを曲げてしまい、この日唯一のボギーを叩く。
「先に相手がティショットを曲げ、自分でも『ここだ!』と思ったんですが、自分が曲げてしまっては……。『ああ、もう無理だな』と」勝負どころでスコアを落としたことが2つ目の敗因だ。
そして3つ目の敗因はグリーンのスピードにあった。後半のハーフでは何度もバーディーチャンスを迎えた松山だが、そのパットを決め切ることができなかった。どちらかといえば、カップまで届かないパットが多かったが、その理由を次のように語る。
「グリーンが乾いている雰囲気があったし、カップが傾斜に切られていたので、返しのパットのことを考えてしまいました」
打ちたいけど打てないという、もどかしさがつきまとっていたことが、松山の感覚を微妙に狂わせたのだろう。勝負ごとにタラレバは禁物だが、前日のように雨が降っていたら、また違った結果になっていたかもしれない。
4日間でボギーはわずかに一つ
その松山を抑え、通算22アンダーというトーナメントレコードで優勝したマクグリービー。驚くことに、4日間のラウンドでボギーを叩いたのはわずかに1度というアグレッシブ&ステディーなゴルフを見せた。
「練習ラウンドのときから両サイドの林に入れないことを第一に考えていました。林さえ避ければ、グリーンに乗せることができるだろうと。実際、そのようにプレーできたと思います」
もちろん、攻めるところはしっかり攻めなければ、22アンダーでは回れない。綿密なコースマネジメントの下、正確なショット、巧みなパッティングでスコアを着々と伸ばしていた。
今季は米下部ツアーを主戦場としていたが、2勝を挙げてポイントランキング2位になっている。来季は米ツアーで戦うことになるが、今回のようなゴルフを続けていけば、上位で戦える可能性は十分ある。
「今回、松山選手とラウンドできたことは、自分にとっていい財産になります。怖い気持ちよりもワクワクした気持ちで望めたらいいですね」
今大会の歴代優勝者にはタイガー・ウッズやブルックス・ケプカなど、世界のトッププレーヤーが名を連ねている。米国生まれの29歳にとっては、来季に向けて今回の優勝がいい手土産になったことは間違いない。
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