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億万長者の米国選手たちがライダー杯の分配金にこだわるのはなぜ? 欧州マキロイは「40万ドルが必要な選手は一人もいないはず」
今年行われたプレジデンツカップでは使途を限定しない出場料が選手に支払われたことが伝統に反すると批判の対象になったが、かねてから噂のあったライダーカップにもその流れは波及しそうだということが報道で明らかになった。
「来年大会ではギャラリーの1日入場券に750ドルもチャージする」
欧州側からの批判に対し米国側の選手はまだ沈黙しているが、米メディアからは賛否両論が上がっているところが興味深い。
元PGAツアー選手で、昨今は歯に衣着せぬTV解説者として活躍しているブランデル・シャンブリーは、自身は米国人だが、「マキロイがまたしても核心をつくコメントをしてくれている。その通りだ」として欧州選手たちの批判に同調している。
一方で、米NBCスポーツのベテランゴルフ記者、レックス・ハッガードは「プロスポーツはチャリティーではない。それにPGA・オブ・アメリカは来年大会ではギャラリーの1日入場券に750ドルもチャージする。肝心の選手たちが、そんな大きなパイの一切れももらえないのだとしたら、それはあまりにも旧体質すぎる」と一定の理解を示す。
しかし私は、少しばかり論点がずれているように感じられてならない。1999年に声を上げたオメーラやスチュワートも、昨年大会でノーハットを通したカントレーも、愛のため、チャリティーのために戦うのが嫌だと言っているわけではない。ライダーカップで得られる莫大な収益を主催者だけが独り占めすることに異を唱えているわけで、「パイの分配」に公平性や透明性が見えるようになれば、そして、その段階でチャリティー精神やチャリティー活動が盛り込まれれば、誰もが喜んで「愛と名誉のために戦う」に違いない。
「タダなら出ない」とか「お金をくれないならプレーしない」という話ではないことを、いま一度みんなで再確認した上で、PGA・オブ・アメリカには誰もが納得できる最終決議をしていただきたい。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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