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- 今季のレギュラーツアー獲得賞金“0”だった香妻琴乃 来季は6年ぶりの前半戦フル出場「2勝目を目指す」
QTファイナルステージで26位となり6年ぶりとなるレギュラーツアー出場権を獲得した香妻琴乃が来季に向けた展望を語った。
「無理にパーを拾いにいかない」
「気分的には10年ぶりくらいにここにきた感覚です(笑)」
ツアー1勝の香妻琴乃は、QTファイナルの舞台に最後に立ったのがいつだったのかを思い出せずに笑っていた。11月26~28日まで行われたQTファイナルステージを通算2オーバーの26位で終え、来季の前半戦の出場権を獲得した。長らく表舞台から遠ざかったが、シードを喪失した2019年以来、6年ぶりのレギュラーツアー復帰にホッと安堵の表情を浮かべていた。
香妻は4日間を通して強風が吹き荒れ、多くの選手がスコアを伸ばすのに苦戦するなか、耐えるゴルフで最終日まで崩れることなく、一打一打に集中した。
「先週(ファーストステージ)から少しずつ噛み合うようになってきて、今年の中ではいいプレーができたと思います。1アンダー、2アンダーまで伸ばせていたのにダボで崩れることが多かったので、そこに気を付けていました。ボギーになりそうだったら、ボギーで諦める。無理にパーを拾いにいってミスするようなことがないように気を付けていました」
今年初め「強い気持ちを持ちたい」と語っていた香妻
2014年に賞金ランキング19位に入ると、18年「マンシングウェアレディース東海クラシック」で初優勝し、多くのファンが2勝目を期待した。しかし、翌年にはシードから陥落。腰痛が続いた影響などで予選落ちも多く、ゴルフの内容もよくなったり悪くなったりを繰り返した。
昨年はツアー出場権を持たないなか、推薦でレギュラーツアーに6試合出場したがすべて予選落ち。下部のステップ・アップ・ツアーは11試合中、7回の予選落ちと決して調子がいいとは言えない1年を過ごしていた。
そんななかで勝ち取った来季前半戦のフル出場権。「久しぶりのレギュラーツアーですが、オフはたくさん練習とトレーニングをして、2勝目を目指してがんばりたい」と勝つことへのこだわりは今も持ち続けている。
出られる試合が少なくても腐らず、今季開幕前には「いつになく強い気持ちを持って挑みたい」と語っていた。その気持ちが最後には結果となって実を結んだ。2025年は32歳のベテランの底力と復活優勝となる2勝目を期待したい。
香妻琴乃(こうづま・ことの)
1992年4月17日生まれ、鹿児島県出身。ステップ・アップ・ツアーでは2013年「ANAプリンセスカップ」と2014年「中国新聞ちゅーピーレディース」と2勝。2018年「マンシングウェアレディース東海クラシック」で最終日に「64」の好スコアをマークし逆転でレギュラーツアー初優勝を飾る。サマンサタバサ所属。
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