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- “13億7262万382円”という不動裕理の大記録がついに更新される!? 日米女子ツアーで「生涯獲得賞金」の新女王誕生が現実味
3月6日からの「ダイキンオーキッドレディス」で今季開幕戦を迎える国内女子ツアー。今季も様々な記録が期待されるが、開幕戦でいきなり更新される可能性があるのが「生涯獲得賞金」。
不動裕理まで約60万円差に迫っている申ジエ
いよいよ今週開幕する国内女子ツアー。その初戦でいきなり歴史が変わるかもしれない。20年間、頂点を守り続けていたあの選手に代わる、“新女王”誕生の瞬間がカウントダウンに入っているのだ。
女子ツアー史上最も多くの賞金を稼いだ選手は誰か。現在の生涯獲得賞金1位は通算50勝を挙げ、2000年から6年連続で賞金女王に輝いた不動裕理だ。その額は13億7262万382円である。
不動が生涯獲得賞金でトップに躍り出たのは2005年のことだった。前年終了時で1位だったのは約7億3856万円のト阿玉(台湾)。当時、賞金女王を続けていた不動は2004年を終えたところでト阿玉と約2226万円差の2位に浮上していた。2005年も不動は着実に賞金を積み重ね、6月の「リゾートトラストレディス」で3位タイに入ってト阿玉を抜き去った。

以降は無人の野を行くがごとくに8億円、9億円を真っ先にクリア。2008年には当時男子でも5人しかいなかった10億円突破を達成した。
2009年に11億円、2011年に12億円を超え、2012年終了時には当時2位の福嶋晃子に約3億8065万円もの差をつけての独走態勢だった。
2013年には13億円に達する。ただ、さすがの絶対的女王も優勝は2011年が最後で、13億円あたりから賞金獲得ペースもガクッと落ちてきた。
不動に迫ってきたのが韓国勢。2020年に李知姫、2021年に全美貞が12億円を突破する。ただ、2人ともすでに大ベテランの域に達しており、ペースは鈍った。
李と全を抜き去って2位に上がってきたのが韓国の後輩・申ジエだ。米女子ツアーで数々の実績を残し、世界ランキング1位も経験した申は30代半ばを迎えても存在感を示して賞金を重ね、2023年に不動に次ぐ2人目の13億円に到達。そして昨年終了時で13億7202万3405円となり、わずか59万6977円差にまで肉薄しているのだ。
開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」には不動、申ともにエントリー。不動が1位に立った2005年以来20年ぶりとなる“女王交代劇”がいきなり起こるのか、注目だ。
米女子でもソレンスタムの記録が抜かれる可能性
さらに、偶然の一致としかいいようがないが、米女子ツアーでも長く生涯獲得賞金女王に君臨していたアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が、その座を降りる時が近づいている。
ソレンスタムが1位に立ったのは2002年。不動より長い23年間も頂点に居続けているわけだ。
2008年にツアーの第一線から退いたソレンスタムの生涯獲得賞金は2258万3693ドルである。1ドルを150円として計算すると約33億8755万円。日本の約2.5倍だ。
このソレンスタムに取って代わろうとしているのが先週の「HSBC女子世界選手権」で通算23勝目を飾ったリディア・コ(ニュージーランド)である。コは昨年の最終戦で史上4人目の2000万ドルプレーヤーとなり、今年の開幕戦でクリスティ・カー(米国)を抜いて3位に上がる。そして先週の優勝で36万ドルを加えて生涯獲得賞金が2059万5105ドルとなり、カリー・ウェブ(オーストラリア)を抜いて2位に浮上したのだ。
ツアー史上に名を残すレジェンドたちを次々に抜いてなおソレンスタムとの差は199万ドル近くあるが、「全米女子オープン」のような超高額大会なら1試合でひっくり返せる差でもある。コが今後もその実力を発揮すれば、今シーズン中に米女子ツアーでも歴史が変わる可能性が高いというわけだ。
“女王交代”にスポットを当てたが、裏を返せば“現女王”の不動とソレンスタムがすごかったということの証明でもある。
日本も米国も賞金額は不動やソレンスタムの全盛期より現在のほうがはるかに高い。賞金総額を20年前の2005年と比較すると日本は約2倍、米国は3倍近くにも跳ね上がっている。それでいて、これだけ長い間、頂点に君臨し続けたという事実は、いかにこの2人がそれぞれのツアーで傑出した存在であったかを示している。2人の代名詞でもあった生涯獲得賞金1位の称号は間もなく他の選手のものになるだろうが、両者が残した実績は色あせることはない。
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