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- ルーキー・吉田鈴がデビュー戦で感じたプロの“宿命” スコアを伸ばせず4位後退も充実の表情で決勝ラウンドへ
国内女子ツアーのシーズン開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」2日目。ルーキーの吉田鈴(よしだ・りん)は2バーディー、4ボギーとスコアを2つ落としたものの、首位と1打差の通算1アンダー・4位タイで決勝ラウンドを迎える。
「こういう日も1年間プロとしてやっていく中で多いんだなと」
◆国内女子プロゴルフ
ダイキンオーキッドレディス 3月6~9日 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県) 6610ヤード・パー72
大会2日目を迎えた国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」。
初日を単独2位で終えていたルーキーの吉田鈴は、スコアを落とす苦しいゴルフとなったものの、堂々たる戦いぶりを披露して決勝ラウンド進出を決めた。

この日はスタートの1番で幸先よくバーディー発進。2.5メートルのシビアな距離を沈めてこのまま波に乗ると思われたが、2番以降は我慢のゴルフが続いてスコアカード通りのプレーを続けた。
しかし、「一気に流れが悪くなってしまった」と自ら振り返るように、後半はショットが乱れて10番、11番と痛恨の連続ボギー。さらに14番でもボギーを叩いてしまう。
このままズルズルと落ちていくケースも珍しくないが、その後の15番でバウンスバック。ピンまで残り160ヤードのセカンドを6番アイアンで振り抜き、5メートルの距離を決めて久々のバーディーを奪った。
終盤の17番では再びボギーを叩いてしまったが、最終18番をパーでまとめてなんとか「74」で踏みとどまり、後続のスコアが伸び悩んだこともあって、首位と1打差の通算1アンダー・4位タイでホールアウト。プロデビュー戦での予選通過に「まずそこは満足です」と笑みがこぼれた。
一方で、きょうの自身のプレーから“プロ”としてこれから戦っていく未来が垣間見えた部分もあったと話す。
「こういう日も1年間プロとしてやっていく中で多いんだなと思ったり、毎週こういう気持ちで挑むのはちょっと疲れそうだなとか(笑)。そんなことを思いました」
アマチュアの頃とは異なり、ほぼ毎週のようにトーナメントに出続けなければならないのがプロの宿命。疲労が溜まったり、調子が悪い時にどうやってスコアを組み立てなければならないのか――。そんな経験ができた1日だったと、充実した表情で振り返った。
プロデビュー戦での初優勝も決して夢ではない位置で迎える決勝ラウンド。3日目は桑木志帆、佐久間朱莉と実力者がそろったペアリングになったが、「もっともっと勇気を持って(クラブを)振り切りたい」と、プロの先輩に臆せずあくまで自分のゴルフに徹するつもりだ。
吉田 鈴(よしだ・りん)
2004年2月21日生まれ、千葉県出身。姉・優利の影響でゴルフを始め、アマチュアでの主な戦績は21年日本女子アマ4位タイなど。22年、23年とオーガスタナショナル女子アマに出場。22年は日本勢で唯一予選を通過し、オーガスタナショナルGCでの決勝ラウンドを戦って20位の成績を残す。4回目の挑戦となった24年のプロテストで、見事合格を勝ち取った。
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