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エントリーミスの逆境をはねのけ… 岩井千怜が最終日最終組で迎える“国内開幕戦”「今は切り替えている。考えても仕方ない」
大会3日目を迎えた国内女子ツアーのシーズン開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」。ディフェンディングチャンピオンの岩井千怜(いわい・ちさと)が手堅く「70」でまとめ、首位と1打差の2位につけた。
連覇への意識は「全然思わないんです」
◆国内女子プロゴルフ
ダイキンオーキッドレディス 3月6~9日 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県) 6610ヤード・パー72
決勝ラウンドに突入した国内女子ツアーの新シーズン開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」。
冷たい雨風との戦いでもあった予選ラウンドとは一転して、天候にも恵まれた大会3日目だったが、ディフェンディングチャンピオンの岩井千怜は「伸ばせそうで伸ばせない。もどかしいセッティングになっていて、やりがいがありました」と、充実した表情で1日を振り返った。

この日はスタートの1番からパーを並べると、5番、6番で連続バーディー。続く7番パー5も完璧なアプローチで1メートルにつけたが、この絶好のチャンスをものにできず、返しの3メートルも外してまさかのボギー。
「ミスヒットだった。ラインも読めていたけど、ちょっと左に出てしまった」と、結果的に3パットを要したこの場面を悔やんだ。
後半は11番と14番で2つのバーディーを奪い、16番のパー3でボギーを叩くも、終わってみれば4バーディー、2ボギーの「70」。スコアを2つ伸ばすにとどまったが、上位陣が伸び悩んだこともあり、首位と1打差の通算4アンダー・単独2位で最終日に挑む。
多くのファンが期待するのは大会連覇だが、当の本人は「全然思わないんです。私って変わってるんです(笑)」とあっさり。「むしろ忘れているくらいなんで。明日(最終日)も楽しみたい」と、あくまで自然体で挑むつもりだ。
今大会は同じ日程で米ツアー「ブルーベイLPGA」が行われているが、エントリーミスによって出場が叶わず、思いがけない形でのスポット参戦に。報道陣から開催地の中国で竹田麗央が首位に立っていることを伝えられると、「1位ですか!? すごい!」と拍手をしながら目を輝かせたが、今は自分の戦いに専念。
「悔しいですけど、今は切り替えている。考えても仕方ないので集中してやっています」
迎えた最終日は、初Vがかかる19歳・菅楓華、元世界ランキング1位・申ジエとの最終組に。
連覇の意識は“ない”と断言する岩井に、勝利の女神はほほ笑むのか――。シーズン開幕の沖縄決戦はいよいよフィナーレを迎える。
岩井 千怜(いわい・ちさと)
2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。双子の姉・明愛(あきえ)とともに、高校ゴルフの名門・埼玉栄高のダブルエースとして活躍。同校を8年ぶりの全国高等学校ゴルフ選手権・団体戦優勝に導いた。21年にプロテスト合格。22年は「NEC軽井沢72ゴルフ」で初優勝、翌週の「CAT Ladies」で2週連続優勝を達成。24年は開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」のほか、「RKB×三井松島レディス」「樋口久子 三菱電機レディス」で勝利を挙げた。Honda所属。
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