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- 渋野日向子が「考えられない」と脱帽した吉田優利の「64」 独走の日に吐露した米ツアー苦悩の1年
国内女子ツアーの第2戦「Vポイント×SMBC レディス」2日目が終了。4アンダー2位タイから出た吉田優利(よしだ・ゆうり)が8バーディー、ノーボギーと会心のプレーを見せて単独首位に立った。
「コースが難しいので考え続けなきゃいけない。思考が途切れることはなかった」
◆国内女子プロゴルフ 第2戦
Vポイント×SMBC レディス 3月21~23日 紫カントリークラブ すみれコース(千葉県) 6668ヤード・パー72
国内女子ツアーの第2戦「Vポイント×SMBC レディス」2日目が終了。4アンダー2位タイから出た吉田優利が8バーディー、ノーボギーと会心のプレーを見せて単独首位に立った。

この日、吉田のプレーは神がかっていた。大会2日目を4アンダー2位タイからスタートした吉田は、1番パー4でグリーンエッジの外からピンまで残り9メートルの3打目をパターで沈めると、3番パー4でもチップインバーディーを決める。一気に流れに乗って4連続バーディー。
後半も13番パー4で3メートルを沈めてバーディーとすると、14番パー4でもピンまで残り10ヤードをチップインバーディー。15番パー3もティーショットを4メートルに乗せるとこれを決め、3連続バーディーとした。
「メジャーに匹敵するセッティング」と選手たちが口をそろえるなか、1人淡々とプレーしながらも猛チャージをかけ、この日8バーディー、ノーボギーの自己ベスト「64」をたたき出した。通算12アンダーは2位に8打差をつける盤石の単独首位だ。
渋野日向子も「この難しいコースで8アンダーを出すとは考えられない。集中力が高く、ゾーンに入ったら怖いし、レベルが高い選手」と脱帽していた。
吉田もこの日の自分のプレーには「自分にすごく集中できていました。コースが難しいので常に考えなきゃいけないし、逆に考え続けなきゃいけない。思考が途切れることはなかった」と振り返った。
結果を求められる状況に「苦しかった」が「絶対に行ってよかった」
高い集中力の中で得た結果だが、吉田は一喜一憂していなかった。
「自分がいいプレーをしたいし、自分が納得するものとしたい。自分が気持ちよくゴルフをしたいだけというのは正直なところです」
こうした心境になった背景についてはこう話した。
「去年の1年間、アメリカでよくない時期が続いて、結果を出さなきゃいけない状況に追い込まれていました。CMEランキングなどについて常に聞かれ続けて、結果を求めなきゃいけない中で、自分の努力ができないのがすごく苦しかった。でも今は割と自分がいいゴルフをしつつ、結果が伴っている。結果は勝手についてくるものだと思います」
結果ばかり気にして、自分のゴルフができずにいたもどかしさを吐露した。
今は「いろいろと自分で捉えてみたり、ここはダメだったなとか、今までできていたのにできなくなったことも気づけた。絶対に(アメリカに)行ってよかったと思います」と前向きに捉えている。
日本にいては気づかなかったことばかりだったと振り返る吉田。明日、2位に8打差をつける独走態勢で最終日を迎えるが、米ツアーでの苦労や経験がこうして日本で結果となって表れた。2023年「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパス」以来の国内ツアー優勝を目指し、明日も自分の納得いくプレーにこだわり続ける。
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